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山で、キャンプで作りたい! プロが教えるシーン別『簡単外ごはん』 ツーバーナー編

2021.10.01

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提供:日本ガス石油機器工業会

ファミリーキャンプや山登りなど、さまざまなシーンで楽しみたいのは、やっぱり「外ごはん」。でも、初めての外ごはんでは、どんな道具を使えばいいのか、どんなレシピが簡単でおいしくできるのかがよくわかりません。そこでアウトドア料理のプロに、それぞれのシーンに適した道具の選び方と簡単なレシピを紹介してもらいましょう。今回はファミリーキャンプにぴったりなツーバーナー編です。

きちんと準備して、おいしい「外ごはん」を作ろう!

初めてでも簡単に作れる外ごはんを教えてくれるのは、アウトドア料理が得意な料理研究家・山戸ユカさん。旬の食材を使った循環型レストラン「DILL eat, life.」のオーナーシェフをつとめるかたわら、レストランクオリティの無添加トレイルフード「The Small Twist Trailfoods」の製造も手がけています。

そんな山戸さんに外ごはん作りのレクチャーを受けるのは、チャンネル登録者数17万人を超える人気登山YouTubeチャンネル「かほの登山日記」を運営するかほさん。自身のチャンネルでは、手軽に作れる山ごはんを紹介していますが、今日は料理研究家の先生にひと味違った料理を教えてもらいます。

山戸さん:
今日は、家族でオートキャンプに出かけたとき、簡単に作れる「ファミキャンごはん」と、山歩きのときに手軽に作れる「山ごはん」、ふたつの外ごはんを紹介しますね。かほさんは外ごはん、作りますか?

かほさん:
山へ行ったときに「山ごはん」は作りますけど、大人数で出かけることがあまりないので「ファミキャンごはん」を作る機会はないですね。

山戸さん:
それじゃ、今日はぜひ「ファミキャンごはん」を覚えて帰ってくださいね。

かほさん:
よろしくお願いします~!

簡単でおいしい「ファミキャンごはん」を伝授!

おいしいごはん作りのためのアイテム選び

山戸さんに「ファミキャンごはん」のレシピを紹介してもらう前に、ファミリーキャンプ向きアイテムの選び方についてもレクチャーしてもらいましょう。

山戸さん:
オートキャンプでよく使われるのは「ツーバーナー」。バーナーの火口がふたつあるので、複数の調理を同時に行えます。またゴトクが大きいので、大きめの鍋も載せられます。ガソリンを燃料に使うモデルもありますが、初心者には簡単に着火できて火力調節がしやすい「ガスツーバーナー」がおすすめです。

家庭用カセットこんろにも使用する「CB缶」を使うモデルと、アウトドア用に設計された「OD缶」を使うモデルがありますが、初心者は家庭でも扱い慣れているCB缶のほうが、馴染みがあるかもしれませんね。

かほさん:
好みのモデルの燃料がOD缶なら、OD缶仕様でもかまいませんよね?

山戸さん:
もちろん! ただ、どちらのバーナーを選ぶにしても確認したいのが、ガスこんろに「PSLPGマーク」が付いているかどうか。

このマークが付いていれば、法律で定められた国の検査に合格したガスこんろという証明になるので、安心して使えます。

かほさん:
このあいだ私も工業会の方から教えてもらって、マークの意味を知りました。すべてのこんろに付いているかと思ったら、インターネットを中心に出まわっている輸入品には、付いていないものも多いんですよね?

山戸さん:
そうなんです。本来「PSLPGマーク」が付いていない製品を日本で販売することはできないんですけど……。ガス器具なので、ちゃんと認証を受けた安心できる製品を使いたいですね。

調理器具は、3~4人分の料理が作れる「クッカーセット」がファミリーキャンプのスタンダード。大鍋、小鍋、フライパンなど複数の鍋がセットになっているものが多いですが、すべてが大鍋に収まってしまうので、コンパクトに収納できます。

BBQの炭や薪の火おこし、料理の仕上げに表面をあぶってこんがり焼き色を付けるのにも便利な「トーチバーナー」も、あると便利なアイテムです。

調理をはじめる前に確認しておきたいコトとは?

CB缶とOD缶では取り付け方法が若干異なりますが、どちらも簡単に取り付けることができます。

CB缶タイプ
OD缶タイプ

※説明のために横向きにしていますが、カートリッジの取付けは各製品の指定通りに行ってください。

モデルによっても違いますが、CB缶ならガスカートリッジ(ガス缶)をホルダーにセットして固定。OD缶ならねじ込んでガスカートリッジを固定します。

かほさん:
それではガスカートリッジを取り付けておきますね。取り付け前に「Oリング」の確認もちゃんとしておきます!

山戸さん:
そうですね。急いでいるとつい忘れてしまいますけど、毎回確認しておかないといけませんね。

ガス器具とガスカートリッジを接続させる「Oリング」は、ガス漏れを防ぐためのゴムパッキンです。これって、使用状況や経年劣化でヒビ割れたり、ささくれたりしてしまうんです。

かほさん:
もし劣化したまま使用したら、ガスが漏れて炎上してしまうこともありますね。使う前には、必ず目で見て確認しないといけませんね。

山戸さん:
炙り料理に使うトーチバーナーにも、同じように「Oリング」が付いているので、こちらも確認しておきましょうね。

かほさん:
これは手で持って使うものだから、ガスが漏れて炎上したら怖いですね……。

山戸さん:
トーチバーナーとガスカートリッジが正しく取り付けられていないと、隙間からガスが漏れてしまうことがあるので、斜めになったりしないように取り付けることも大事ですよ。

カンタンだけど本格的!「炙りチキンのスパイス炊き込みご飯」

準備が整ったところで、さっそく山戸さんに「ファミキャンごはん」を教えてもらいましょう!

山戸さん:
この料理のポイントは、トーチバーナーであぶって一気の焦げ目を付けて、香ばしさを出すことです。やってみます?

かほさん:
やりたいです! トーチバーナーは山へ持っていかないので、あまり使ったことがないんです。

山戸さん:
焦げ目を風味にするので、ここでよく焦げ目を付けてくださいね。

かほさん:
めっちゃ香ばしいにおいがしてきました! 焼き鳥みたいでお腹がすいてきた(笑)。

山戸さん:
あとはミックスナッツ、タマネギ、キノコを炒めて……。

かほさん:
え~、ミックスナッツも入れちゃうんですか!?

山戸さん:
粗く刻むと食感があっておいしいんですよ。材料が炒まって味付けをしたら、あとは炊くだけ。工程が少ないので初心者でもカンタンです!

炙りチキンのスパイス炊き込みご飯

●材料(4人分)

【A】
鶏モモ肉(ひと口大に切る)…200g
塩…小さじ1/4
しょう油…小さじ2
酒…小さじ2
きび砂糖…小さじ1
ニンニク(すりおろし)…1かけ

白米…2合
タマネギ(みじん切り)…1/4個
お好きなキノコ…1カップ分
ミックスナッツ(粗く刻む)…大さじ2
オリーブオイル…大さじ1~2
ガラムマサラまたはカレー粉…大さじ1
塩…少々
ブラックペッパー…適宜
パセリ…適宜

作り方
①あらかじめ自宅で、Aの材料をすべてボウルに入れ、鶏肉に下味をつける(暑い時期は容器に入れて冷凍するとよい)。

②現地で①の鶏肉をバットに並べ、皮目を上にしてトーチでしっかり焼き色が付くまで炙る。

③鍋にオリーブオイルを熱し、ミックスナッツ、タマネギ、キノコをしんなりするまで炒め、白米とガラムマサラ、塩も加えて軽く炒める。

④お米がやや透き通ってきたら水(米の1.3~1.4倍)を加え、②の鶏肉を上に載せてフタをする。

⑤沸騰したら弱火にし、15分ほど炊いて火を止め10分蒸らす。器に盛って、お好みでブラックペッパーやパセリを加えれば完成。

おいしさの秘密は出しの出る食材!

かほさん:
おいしい~! 鶏肉をあぶったのが効いていますね。あっ、ナッツの食感もいい!!

山戸さん:
ミックスナッツだから、いろんな味や食感が楽しめるんです。これ、ほとんどかほさんが作ったんですよ!

かほさん:
そう考えるとカンタンですね~(笑)。味付けも塩とガラムマサラだけなのに、ホントにおいしい!

山戸さん:
鶏肉やタマネギ、キノコなど、ダシが出る食材を使っているから、コンソメなどを使わなくても十分おいしいんですよ。

かほさん:
これ、帰ったらもう1回作ってみます! それくらいおいしい!!

テント内での調理は絶対にダメ!

山戸さん:
料理をするときに注意をしたいのが、作る場所です。雨が降っていたり、寒かったりすると、テントの中で料理を作りたくなることもあると思いますが、これは絶対にやってはいけません。

かほさん:
そうですよね! ガスを燃焼させるためには酸素が必要ですけど、テントの中では酸素不足になって一酸化炭素中毒を引き起こす可能性がありますからね。

山戸さん:
それにテントは非常に燃えやすいものなので、火が燃え移ったら大変です。火事になってまわりのキャンパーさんも、危険な目に遭わせてしまうかもしれません。

かほさん:
おいしいごはんを食べるためにも、調理は必ず屋外でしなければいけませんね!

シングルバーナー編に続く

この記事の撮影の様子は、YouTubeチャンネル「かほの登山日記」にて動画で見ることができます。気になる人はチェックしてみてください!

撮影協力:富士満願ビレッジファミリーキャンプ場 https://fuji-manganvillage.com/
監修:日本ガス石油機器工業会 https://www.jgka.or.jp/

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