ホットサンド・焚き火を愛する堀田貴之さん直伝「焚き火ホッタサンド」
焚き火とカヌー、ダジャレが好きな“法螺吹き男爵”こと堀田貴之さん。自ら企画した「マルチホットサンドメーカー」を手に、とっておき料理を披露してくれた。
【PROFILE】堀田貴之さん
「転がる石のように」という言葉を聞いてから、なんと50年。まだまだ転がり続けたいなぁ。著書に『一人を楽しむソロキャンプのすすめ』(技術評論社)など。文筆家、遊行人。
ホットサンドメーカーで初めてホットサンドを作ったとき、「挟んで焼いたらなんでもおいしい」と、僕は大はしゃぎをした。それからというもの、なんでもかんでも、挟んでは焼いたのだった。
さらにホットサンドメーカーを使い込むうちに、これは小さな蓋つきフライパンだ、と気がついた。小さなフライパンは「自由と旅」の匂いがする。
そこで、蓋つきフライパンとしての機能をさらに高めるには、と考案したのが、テンマクデザイン「マルチホットサンドメーカー」だ。ホットサンドを焼くのはもちろんだが、一人用フライパンとして、どんな旅へも連れ出せる調理器具を作りたかったのだ。
というわけで、このホットサンドメーカーを、僕はホットサンドよりも、むしろフライパンとして圧倒的に利用している。
卵焼きはもちろんのこと、餃子を焼いたり、ステーキを焼いたり。さらには、蒸したり(今回は、シウマイを紹介)。マルチなホットサンドメーカーなのだ。
それと、もうひとつ。うまく焼けたとき、心底「ほっ!」とできるよう、「まるほ」の焼印を入れたのだった。
木漏れ日が心地よい松原湖高原オートキャンプ場
長野・小海町、八ヶ岳山麓の標高1200mに広がる森の中のキャンプ場。フリーサイトで木漏れ日が気持ちいい林間だけでなく、日差しが降り注ぐ芝生サイトもあり季節によって使い分けられる。日帰り温泉施設「八峰の湯」がそばにあり、連泊も快適に過ごせる。
www.matsubarako-kogen.jp
失敗を恐れず肉ダネから作ろう不器用軒のシューマイ
新横浜から西へ向かう新幹線に乗るとき、いつも崎陽軒のシウマイ弁当とビールを買っていた。コロナ禍で、移動が減ってしまったここ2年。崎陽軒のシウマイを食ってないぞ、と気がついた。ならば自分で作るしかあるまい。キャベツを敷くことで、ホットサンドメーカーで蒸し物もできることがわかった。肉は、豚のひき肉にバラ肉の脂身をプラス。脂身を加えることで、甘味とうま味が増す。崎陽軒リスペクトで、ホタテは外せない。
●材料
豚ひき肉 100g
脂身 20g
(A)
塩、砂糖、日本酒 少々
(B)
茹でタケノコ みじん切り大さじ1
タマネギ みじん切り大さじ1/2
長ネギ みじん切り大さじ1/2
片栗粉 少々
生食用ホタテ 3個
シューマイの皮 16枚
キャベツの葉 1枚
水 適量
●作り方
1. ひき肉と脂身をしっかり混ぜ、調味料(A)を加えて練り混ぜる。
2. (B)に片栗粉をまぶしてから1と混ぜる。シューマイの皮で包み(α)、ホタテをのせる。
3. キャベツの葉を敷き、シューマイを並べる(β)。
4. シューマイに触れない程度の水を注いで蒸し焼き。湯気が出たら弱火にして約5分。
チェ・ゲバラも大好きだった…かどうかは知らないキューバ革命サンド
パンの内側(具を挟む面)を、バターをひいて焼くことでホットサンドはいっそうおいしくなる。このひと手間は、ホットサンド革命だ。映画『シェフ』を観たとき、自分なりのキューバサンドを、ホットサンドメーカーで作ろうと決めた。キューバンブレッドはバゲットで代用。時間が許せばローストポークも作ってみたい(レシピとは関係ないが、この映画には忘れられない2つの場面がある)。
●材料
豚肉(生姜焼き用) 1〜2枚
(A)
ローズマリー 1/2枝
ニンニク 1/2片
塩 少々
砂糖 少々
オレンジジュース(100%) 適量
粒マスタード 大さじ1
ピクルス、オリーブ、チェダーチーズ 適量
レタス 1枚
バゲット 約12cm
オリーブオイル、バター 適量
●作り方
1. 調味料(A)にひと晩漬け込んだ豚肉(生姜焼き用)をオリーブオイルで焼く(α)。
2. バターで内側を焼いたバゲットに粒マスタードをたっぷり塗り、1の豚肉、ピクルス、オリーブを挟んで(β)ホットサンドクッカーで焼く。
3. バゲットに焼き色がついたら火からおろし、レタスを挟んで食べる。
たっぷりのホイップクリームで!豊満ボディ応援パンペルデュ
ふわとろのパンペルデュを作りたいなら、蓋つきフライパンで密封して焼くことだ、と知った。ホットサンドメーカーの出番でないか! 2時間以上卵液に浸した厚切りのパンを、ホットサンドメーカーで圧迫することなく、じっくり焼く。できあがったら、ダイエットのことは遥か彼方へ追いやって、ホイップクリームとメイプルシロップをたっぷりかける。昨夜の残りのバゲットで、キャンプの朝にパンペルデュを焼く。僕にとって、この小さな幸せは、故郷の川のように心に染み入るのだ。
●材料
食パン(4枚切り) 1枚
(A)
卵 2個
砂糖 大さじ2
牛乳 適量
バニラエッセンス 少々
バター 10g
ホイップクリーム 好きなだけ
メイプルシロップ 好きなだけ
●作り方
1. 食材(A)を混ぜ合わせ(α)食パンに染み込ませる。
2. ホットサンドクッカーでバターを溶かし(β)、1の食パンを焼く。
3. 両面焼き色がついたら粗熱を取り、たっぷりホイップクリームとメイプルシロップをかけて食べる。