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  歩き旅の達人によるソロキャンプ! テントを背負って 徒歩旅行へ

歩き旅の達人によるソロキャンプ! テントを背負って 徒歩旅行へ

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ソロキャンプ大好き~ソロキャンプ経験なしまで、 GARVYスタッフ、ライター、カメラマンなど、 それぞれのソロキャンプ体験をレポートする企画。 今回は、歩き旅の達人による徒歩キャンプスタイルを紹介しよう。

PHOTO&TEXT 佐藤徹也

今回の挑戦者
ライター・徒歩旅行家
佐藤徹也(さとう・てつや)

歩いて旅を楽しむ「徒歩旅行家」。国内の山や沢、島旅はもちろん、海外の巡礼道や各国のクラシックトレイルを歩く。ソロキャンプは高校山岳部以来数十年のキャリア。次第に衰えつつある体力を補うように、軽量化された道具が次々と発表になるのは喜ばしいかぎり……と感じている。著書に『東京発 半日徒歩旅行』(ヤマケイ新書)などがある。

山から始まったソロキャンプ

今回の旅の起点となった沖ノ島(千葉県・館山)は周囲約1km、標高13mほどの小さな島だ。房総半島とは砂州でつながっており、歩いて渡ることができる。陸続きになったのは関東大震災による隆起が原因だそうだ。

 初めてのソロキャンプは19歳のとき。ひとりで北アルプスを一週間ほど縦走した。高校山岳部に所属していたので、キャンプ自体にはなんの不安もなかった。卒業によって同期の進路もさまざまとなり、単独行が激増したのだった。高校時代は部の備品だった古いテントを使っていたが、バイトで稼いだ資金で石井スポーツのゴアシェルター(ソロ用テント)を購入。以降は国内はもちろん海外を旅するときもこのテントをリュックの底に忍ばせるようになった。「忍ばせる」というほど当時のテントはコンパクトではなかったけれど。

 グループキャンプもソロキャンプも両方経験してきて感じたのは、ソロキャンプの自由さ。誰と相談しなくとも、自分が行きたいと思った場所を躊躇なく目指せる。もちろん場所の魅力をアピールして誰かと行くことも可能だけど、そこは自分にとっても初めて訪れる場所。実際に行ってみたらさほどでもなかった、なんてこともある。そんなとき、同行者がいると申しわけない気持ちが先にたち、旅の高揚感も失速してしまいがちなのだ。
 フットワークのよさも魅力。思いついたら翌日には旅立てる。チェックが必要なのは空模様ぐらいで、打ち合わせの必要も皆無だ。いつでもすぐに出かけられるように、日ごろから行ってみたい場所とそこに関する簡単な情報を記した「旅先ノート」も用意している。

赤山地下壕の内部。ストライプ状に重なる壁面から、ここが堆積岩質であることがわかる。これを人力のみで掘ったのかと驚く。

 そのいっぽう、こういった自由には責任が伴うことも事実。途中でなにかアクシデントが起きたときは、すべて自分ひとりで解決しなければならない。ちょっと緊張が強いられるところだが、それが「自立した旅人」というものだろう。

 以前は、ソロキャンプの夜を少し淋しく思うこともあったが、自分の部屋にいるときでさえネットの情報網から逃れられなくなった今日、ひとりで過ごせる時間は本当に貴重だと思えるようになった。
 さて、この週末はテントを背負ってどこへ行こうか。

館山の沖ノ島を起点に、岬のキャンプ場を経て内房を徒歩旅行

大戦中に構築された掩体壕。航空機などを敵襲から守るためのもの。

 2月の東京。春を感じられる場所を歩きたいと思えば、近場では伊豆か房総が定番だ。なかでも内房の大房岬にあるキャンプ場が通年営業とのことで、ここを軸に計画を立てる。内房の集落はこれまでにも訪れたことはあるが、釣りが目的なのでいつも一点集中。一度それぞれの「点」を「線」でつないでみたかった。

城山公園の上に建つ館山城。1982年に再建された模擬天守。

 起点は館山の沖ノ島。ここは島とはいっても砂州でつながっている陸繋島だ。数年前の台風で甚大な被害を受けたが、少しずつ植生の復旧作業が進められている。島から東京湾を望めば、その先には富士山が見事だ。

道端では、ヒモでつながれたヤギがモグモグと周囲の草を食んでいた。

その2へ続く


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著者紹介

ガルビィ編集部
ガルビィ編集部
https://www.garvyplus.jp/

1991年創刊のアウトドア・キャンプマガジン『ガルビィ』編集部。

春夏秋冬、フィールドやイベントを駆け回っています!


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