![【唯一無二】自分だけの逸品! バンブートングを自作](https://www.garvyplus.jp/wp-content/uploads/2023/02/86-22_DSC2569-e1678006063208.jpg)
【唯一無二】自分だけの逸品! バンブートングを自作
フィールドで使うギアを自分で作れば、アウトドアも一層楽しくなるはず。
今回は、使い込むうちにつれて味わい深く変化する竹のトング作り。
案内人はネイチャークラフト作家の長野修平さんだ。
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長野修平さん
ネイチャークラフト作家、野外料理人。
北海道の山菜料理店生まれ。スウェーデンのモーラナイフ公認日本・台湾アンバサダー。
著書「里山ライフのごちそう帖」(実業之日本社)他。
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今回の素材〈竹〉
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台所道具にしてもカビやシミを寄せつけにくく、調理の際の油が染み込むことでさらにその効果が増す竹。
トングに使うのは竹の肉厚が1㎝ほどになる根に近い部分。真竹や孟宗竹などが向いている。
今回のツール
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竹のトングの作り方
1.竹を半分に割りアウトラインを描く
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1㎝厚以上の節のある竹をナタで半割りし2本のパーツのアウトラインを描く。
節から4㎝下が合わせる側で上が挟む側。幅3㎝。長さ25㎝。
2.一回り大きく形を作る
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ナタで粗くパーツを割りだす。半割り〜細割りが基本。
ナタ割りは、まっすぐいかない場合もあるので、少し大きめに割っていくのがコツ。
3.節を削ってなめらかに
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トングの合わせ部分になる節の内側の突起は、ナタを竹に滑らせる要領でなめらかに削り取る。
4.くびれ部分から斜めに削りはじめる
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今回はトングの先端と合わせ部分の幅が広い。
その中間のくびれ部分から削る。
まずは幅広の両端から斜めにナイフを入れて中間を細くする。
5.曲がりを確認する
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割った竹は真っ直ぐに見えても若干は曲がりくねっていたりする。
曲がりを修正しながら進めることも意識して削ろう。
6.ほぼ同じ形を目指す
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両端を幅広く、中間を細く削った段階。
この時点で両方をほぼ同じ形にするのが、2本合わせた時のバランスにつながるので大事になる。
7.しなりを持たせるために薄く削ぐ
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次は幅を細くした中間部分を薄く削ぐ。
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写真のように、合わせ部分に若干近い部分を中心に反る感じがベスト。
2本同じ反りになるよう根気強く削ろう。
8.あわせ部分を斜めに削る
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トングがV字になるような角度、合わせ部分の内側を斜めに削ぎ落とす。
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時折合わせながら2本同じ形に仕上げる。
9.刻みを入れる
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トングの先端部分。まずは平坦に削り、次に横筋の刻みを入れる。
刻みラインに沿って前後からナイフで彫り合わせる要領で削る。
10.周囲を削って形を整える
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削りの最後は全体の角張った部分の面取りをしつつ、デザイン性も意識して仕上げていく。
必要に応じてサンドペーパーを使うのもいい。
11.銅線を巻いて固定
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12.完成
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TEXT/長野修平
PHOTO/中里慎一郎
出典/ガルヴィ2018年10月号