キャンプブームがついに終焉!?現役キャンパーの声から分かった意外な実態とは?
「キャンプブームがついに終焉!」最近、そんな話題をよく耳にするが、本当にそうなのだろうか。確かにアウトドア用品大手のスノーピークが発表した2023年12月期決算にて純利益は99・9%減だったというニュースは「キャンプブームの失速」という文字と共に、多くのメディアで取り上げられた。
だが株式会社クロス・マーケティングが、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女5,000人を対象に「アウトドアに関する調査(2024年)」を実施したところ、少し意外な結果が報告された。
「キャンプブームが失速」って本当?データが導き出した答えとは?
クロス・マーケティングでは宿泊をともなう/日帰りのキャンプ・バーベキューの実施経験者を測定。その結果は実施経験者は43%、直近3年以内は14%、1年以内は10%であり、この結果はキャンプブームであった2年前のものと比べ大きな変わりはない結果となった。また直近3年以内、1年以内の実施率は20~30代で高いという結果も併せて判明した。
宿泊をともなうキャンプの実施率は9%、日帰りのキャンプ・バーベキューの実施率は10%であり、いずれも20~40代の実施率が高い。日帰りのキャンプ・バーベキューの実施率は、コロナ禍の2022年より、どの年代でもやや低下していた。
キャンプ・バーベキューを月に1回以上実施している割合は、宿泊をともなうキャンプで28%、日帰りキャンプ・バーベキューは18%と、宿泊をともなうキャンプの方が多い。宿泊/日帰りともに20~30代の実施頻度は特に高い。
これらの結果を見る限り、2022年のブーム時と現在とでは状況的には変わっていないことがよくわかる。そもそもキャンプブームはコロナ禍以前に放送されたアニメ『ゆるキャン』のヒットやガレージブランドの台頭から端を発していると考えられる。 そしてコロナ禍となり、巣ごもり需要やその反動でキャンプギアが異常なほど売れたのだと推測できる。
以前、アウトドアブランド「PYKES PEAK」の100名のキャンパーに行った「キャンプブームに関する調査」(https://www.garvyplus.jp/archives/34262)では回答者の99%が「キャンプ続ける」と答えた。今回の調査データから考えると「ブームの終焉」ではなく、異常が落ち着いて「コロナ前に戻った」「ブームではなく、文化として定着した」と言った方が正しいのかもしれない。
【調査に関してのお問合せ先】
株式会社クロス・マーケティング
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