アウトドア上級者が伝授!誰でも簡単にできる「自然な写真」の撮り方が凄すぎる…!
岐阜県の白川郷から、季節のトピックスをお届けするフィールドノート。
今回は、トヨタ白川郷自然學校の西村拓真さんが夏の森の様子について紹介してくれた。
西村 拓真さん
東京都府中市出身。大学では環境教育学を学んでいました。
トヨタ白川郷自然學校に入職して3年目になり、自然學校周辺の自然を撮る日々を過ごしています。
写真を通して自然を『観て』みよう
青々と茂る樹木たちの葉っぱが強い日差しを防いでくれるので、夏でも森の中を歩くと気持ちの良い散歩が楽しめます。
ふと足を止めて周囲を見ると、可愛らしい小さな花や派手な色のキノコなどに気づくことがあります。
そんな時、「あの花は何だろう」などと思った経験、一度はあるのではないでしょうか。
その疑問の答えを知る最初の手段として、お勧めなのは「写真」です。
気になったものに対してカメラを向け、その『形』『色』などの一瞬を捉えていく。
そうして枚数を重ねるごとに、単なる記録写真ではなく自然へのさらなる興味関心を広げてくれます。
ポイントは3つあり、「写真の美しさにこだわらず自分が気になったものをとことん撮ること」「被写体のどこが気になったのか考えること」「名前が分からなくても気にしないこと」です。
例を挙げますと、散歩中に見つけた紫色の花の写真を見返していたときに、マルハナバチがとても安定した姿勢で花粉を集めていることに気づいたんです。
ブラシ状の花がびっしりと並んでいることで、マルハナバチが一度に大量の花粉を運べるので、この花にとっても効率が良いのでは? などの発見があり、調べて見ると開花時期が夏の間しかないことや発芽率の低いことが分かりました。
その限られた期間のなかで効率良く受粉できるように、ブラシ状の花を選択していることに気づいて自分の中に学びとして染み込んでいく体験ができました。
最近のスマホのカメラ性能は飛躍的に向上しています。ぜひみなさんも、写真を撮りつつ散歩してみてはいかがでしょうか。
ガイドと一緒に様々な昆虫を探そう!
トヨタ白川郷自然學校の夏は、クワガタの森探検ハイクがオススメ!
昆虫ガイドと一緒に森の中の樹液や、自然學校自慢のオリジナルトラップでクワガタを採集し、クワガタ達がどんな風に生活しているのかご案内します。
TEXT&PHOTO/トヨタ白川郷自然學校
協力/トヨタ白川郷自然學校
岐阜県大野郡白川村馬狩223
TEL 05769-6-1187
https://toyota.eco-inst.jp/
出典/ガルビィ2024年7月号