
アウトドアの達人たちはどのように夏のキャンプを過ごしてるの?意外すぎる過ごし方とは?
せっかくの夏キャンプ、ふだんとはちょっと違うことをしたい人もいるはず。
そこで今回はアウトドアの達人たちが楽しんでいる夏のアクティビティを紹介しよう。
滝すべりからイルカウォッチングまで個性派ぞろいだぞ!
※現在の各所の状況が、取材当時と異なっている場合があります。
①落差25mの滝すべり!キャニオニングで大絶叫
バンライフを楽しむクリエイターズ・ユニット「シエルブルー」の2人が夏のキャンプ遊びを紹介してくれた。
今回は群馬県みなかみ町の「アイラブアウトドアーズジャパン」での渓流遊び!

茨木一綺・実加(ワカ&アネゴ)
アウトドアから普段使いまで活用できるウッドファニチャーブランド「CielBleu」(シエルブルー)を運営する夫婦ユニット。
キャンプ歴は10数年、ピーク時は年間80泊以上も。
今回、2人は装備を身につけた体ひとつで、渓谷をアクティブに遊ぶキャニオニングにトライ。
川に飛び込んだり、泳いだり、美しい清流での川遊びは気分爽快。落差20mという稲荷滝での滝すべりは、絶叫必至。

近くで見ると大迫力の稲荷滝。激しい水流と水量、高さに恐怖心が……。

20mの滝の中腹から一気に滑り落ちる瞬間。このスリルがやみつきに!?

次は、専用ボートに乗り込んで、チームで協力しあいながらパドルを漕いで川下り。
激流ゾーンを越えたら、秘密の飛び込みポイントで水遊びも。
水位が落ち着く夏のシーズンは、初心者やファミリーにもオススメ。

水がとてもきれいな利根川上流域。泳いでも漕いでも気分爽快!

バンジージャンプの名所、諏訪峡大橋から望む利根川。ここをボートで流れていく。
②埼玉県・秩父で、フォレストアドベンチャーに挑戦
国内最大級かつ最難関のフォレストアドベンチャーには挑戦したのは、大淵公晴さん。
フォレストアドベンチャー・秩父は大人向けの「アドベンチャーコース」専門で、小学4年生以上が対象。
全コースを通して高さのある設計になっており、大人が夢中で楽しめるのが特徴だ。

大淵公晴さん
アウトドアアクティビティ予約情報サイト「アクティビティジャパン」の創業者。
大好きな外遊びの魅力を伝えるため、自ら「ブチ編集長」として全国を飛び回り活動中!
http://activityjapan.com/

①まず最初にハーネス(安全ベルト)を装着し、専門ガイドの原田さんによるセーフティーブリーフィング(安全講習)を受ける。
15分程度の講習時間だが、ここで移動における基本動作を身に付ける。

②アドベンチャーコースでは初めて、コンテニュー方式のプーリー(ロープと体をつなぐ器具)を採用。
高い場所で着け替える必要がなく、より安全性を保つことができる。

③スタートしていきなりこの高さ。10mを超えるポイントがいくつもあり、さすがに足がすくむ。

④女性もしっかり楽しめます!

⑤一番怖かったクライミングエリア! 足のホールドがとても小さく恐怖!

⑥ジップスライド! 秩父では6カ所もあって、どれも爽快!
意外とバランスが難しく、どうしても回転してしまう……。

⑦最難関「シャンテメール」は12mの高さで、この不安定さ!
これをクリアできたら、自信持ってよし(笑)。

⑧時にはこんなポイントも。ネットがあるだけで安心感がハンパない(笑)。

⑨秩父の目玉、高さ20mにもなる迫力満点のジップスライド!
スリルと爽快さが一度に味わえる。余裕のある人は絶景も!

⑩「大人は子どもにかえり、子どもは大人になる」。まさにその言葉どおり、大はしゃぎ!
自分で安全管理をしながら進んでいくため、子どもたちへのとても良い教育にもなる。
その土地の自然を活用し、ひとつとして同じ施設はないのも魅力。
日本全国に約20カ所あるので、まずは近いところから挑戦してみよう!

フォレストアドベンチャー・秩父
埼玉県「秩父ミューズパーク」内にある国内最大級規模のパーク。小学4年生以上が対象。
高い位置でのコース設計となっていて、大人の満足度を最大限に引き出すパークとして人気を集める。
③西湖でまったりカヌー遊び
山梨県の西湖でカヌーを楽しむのはインスタグラマーの大吉さん。

大吉さん
daikichi446というアカウントでインスタグラムにて活躍。
3児のパパキャンパー。本業の腕を活かして「大吉ルアー」というルアーブランドを展開中。
カヌーに乗ってバス釣りをするのが楽しみ。

西湖自由キャンプ場
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖1003-2
TEL:0555-82-2857
定休日:不定休
https://saiko-jiyuu.camp
「昔、このキャンプ場を利用していた頃は、予約の必要がなく、人気のサイトは早い者勝ちだったんです。
予約制になってから、オープン前から並ぶことがなくなりました。
安心してゆっくりとキャンプ場へ向かえるのは、いいことですね」と大吉さんは話す。
泊まるサイトは、一番奥のFエリア。トイレと炊事場から遠いが、もっとも広く使えるためファミリーキャンプやグループキャンプに最適。「クルマとカヌーもサイトに入れられるのが魅力」

大吉さんは、ヴィンテージギアの大の収集マニア。
なんと、ヴィンテージのテントを、自宅に数十張も所有しているほど。
今回はそのなかでも、激レアのワンポールテントとタープを持ってきていた。
「とにかく組み立てが簡単。隅をペグダウンして、中にポールを立てるだけ。どんなサイトでもサクッと張れます。
たまに遅い時間にチェックインすることがありますが、それでも5分程度で組み立てられるのがいいですね」

テントとタープは数分でセッティング完了。
ファニチャーも脚を広げれば、すぐに組み立てられるものばかりなので、あっという間に設営を終えた。
「ワンポールテントは楽」。風が強まることもあるので、タープの高さや張り綱の微調整は怠らない。

テントとタープはダナデザインのヴィンテージ品。美しいイエローが目立つ。
「友人に格安で譲ってもらいました。状態もよく、ソロキャンプのマストアイテムです」

設営が済んだら、いよいよカヌー遊び。

使用しているカヌーは、オールドタウンのパスファインダー。
別名キャンパー15と呼ばれるもので、すでに生産が終了している。しかし、今なお人気が高いモデルだ。
シングルパドルでゆっくりと散歩。長年の経験で、風で流されても元の状態にすぐに戻れる。「朝イチだったら、散歩に加えてバス釣りも楽しんでいます」

気持ちのいい風を浴び、コーヒーを飲みながら、ホッとひと息の時間を楽しむ大吉さん。
1時間ほどゆっくりと漕いで、サイトに戻ってきた。
④山中湖のカヤック散策で白鳥に出会う
山中湖でカヤックを楽しんだのは、本誌編集者の風間。
水上散策をしていると、山中湖名物の白鳥にも出会った!

風間貴允
40歳を目前に控え、日に日に体力の衰えを感じざるを得ない本誌編集者。
「達成感があるけどあまり疲れない山歩き」が好き。

今回訪れたのは山梨県にある「sotosotodays CAMPGROUNDS 山中湖みさき」。
湖に飛び出した出島のような場所にあり、湖からの風が気持ちいいロケーション。
■sotosotodays CAMPGROUNDS 山中湖みさき
小田原にあるアウトドアショップ「sotosotodays」が運営するキャンプ場。
もともとあったキャンプ場を改築し、2021年12月にリニューアルオープン。
オートキャンプサイト以外にも、オートバイ・自転車・徒歩で利用できるソロサイトもある。
山梨県南都留郡山中湖村平野2431-2
℡. 0555-65-7981
https://camp.sotosotodays.com/yamanakako-misaki/

ソロキャンプ向けのフリーサイトは、木々に囲まれたロケーション。
サイトにクルマの乗り入れはできないが、オートバイ、自転車は乗り入れ可能となっている。
湖が目の前にある湖畔のロケーションなので、開放感は抜群!

キャンプ場からはサイクリングロードが延びていて、朝や夕方の散歩コースにぴったり。
晴れていれば正面に富士山が見えます。

キャンプ場近くの「Water Crab」でカヤックをレンタル。
気軽にウォーターアクティビティが楽しめるのも山中湖の魅力のひとつ。

天気は曇りでしたが、正面に富士山を眺める景色は圧巻。
あまり風がない静かなロケーションで、気持ちよく水上散歩を楽しみました。

「山中湖といえば白鳥!」ということで、カヤックで近づいて撮影してみました。

■Water Crab
カヤックやカヌー、SUPの体験ツアーやレンタルもできる「Water Crab」。
バスロッドや自転車のレンタルもOK。
山梨県南都留郡山中湖村平野1910
℡. 0555-65-9988
http://www.watercrab.com/
⑤おじキャンのイルカウォッチング
ソロキャンプをこよなく愛する達人キャンパーたちの集まり、それがシングルキャンプ隊。
その一行が今回楽しんだのが、熊本県・天草でのイルカウォッチング。

イルカウォッチングのスタート地点「天草市イルカセンター」。

■天草市イルカセンター
漁協直営のイルカウォッチングのベース基地。
1階は受付と天草特産物の店、2階は漁協レストラン。
イルカ見るならここがオススメ!
熊本県天草市五和町二江4689-20
amakusa-dolphin.jp

船の上からイルカを観察するということで、ここから出航する船に乗船。

ライフジャケットは絶対着用です。
船に15分ほど揺られて沖に出ると、いましたいました、かわいいイルカちゃん。

船の左右を気持ち良さそうにジャンプして泳ぐ姿がなんともかわいらしい。

正式にはミナミハンドウイルカというらしく、泳ぐスピードは時速30㎞ほど。
成長すると3m近くにもなるんだって。

おじさん4人、イルカが群れをなして泳ぐ姿に大興奮。
「かわいすぎ!」と、思わず野太い声が上がります。
「なんかシュポシュポって音がしてて愛おしいわー」って、どんだけイルカ好きなんだよ(笑)。

イルカウォッチングが終わって下船後、イルカセンター2階の漁協レストランへ。
その名の通り漁協運営なので味は間違いなし。

トロトロのクロメ入り二江丼がオススメですよ〜。

天草の名産品やお土産も充実している1階の物産コーナー。
イルカウォッチングだけじゃない、食べてよし、買ってよしのおすすめスポットです。