
秋キャンプの注意点とは?意外と知らない気をつけるべきことを徹底解説!
適度な気候でアウトドアを満喫できる秋は、キャンプのベストシーズンだったりする。
しかし、この時期は気を付けておきたいこともある。
そこで今回は、秋キャンプの注意点を紹介しよう!
①秋キャンプの注意点【基本編】
台風&秋雨前線は要チェック

キャンプの日程を決めるのに、気になるのは天気。
とくに秋の天気予報で注意したいキーワードは「台風」と「秋雨前線」。
最近の日本ではもはや「異常気象」は頻繁に発生し、豪雨や長雨による災害なども多い。
テレビやウェブサイトでの天気予報は出発後も適宜チェック。
大雨警戒レベルが高い場合や、自身で身の危険を感じた場合は迷うことなく中止すること。
ウエア類はしっかりと準備

「いつものキャンプ場だから」といっても防寒具は必需品。
予想より気温が下がり、寒くて寝られないなんてことは少なくない。
同じ「秋」といっても、まだ残暑の残る9月と初冠雪が記録されることもある11月では気温も大きく異なる。
予期せぬ低気温で寒い思いをしないように、ウエアや寝袋などの防寒具の準備はしっかりしたい。
夕暮れは予想以上に早い

秋は日が落ちるのが早い。
特にキャンプ地が山間部に近い場所では、気がつけば「辺りは真っ暗」なんてことも。
サイトの準備や食材の買い出し、山歩きなどのアクティビティは、しっかりと日没時間を確認して、暗くなる前に終わらせたい。
その分、夜の部を楽しむのが秋キャンプの醍醐味でしょ!?
活動が活発になるハチやクマ

動物や虫に注意するのは、何も夏キャンプだけではない。
実はハチやクマの活動が活発になるのは秋シーズンだったりする。
遭遇しないための注意とともに、遭遇した際の対処法、さらには被害を受けたらどうすればいいか?といったことも予習しておきたい。
自分だけでなく、小さな子どもがいる家族や仲間への周知も徹底したい。
池や川が落ち葉などで隠れることも

春夏シーズンに行ったことがあるキャンプ場でも、季節が変われば様相は大きく変わる。
夏場に見えていた池や川、穴や側溝などが落ち葉などで隠れてしまうことも多々ある。
アウトドア・アクティビティを楽しむ方々も多いが、特に山歩きなどは落ち葉が登山道を隠してしまうことも。
道迷いにも注意したい。
②秋キャンプの注意点【ギア編】
ガスカートリッジは寒さに弱い

アウトドアガスカートリッジ(OD缶)やカセットガスカートリッジ(CB缶)を燃料とする燃焼器具は、気温が低くなると気化熱の影響でカートリッジが冷え、火力を得にくくなる。
冷え込む秋口の夜などは、バーナーの火力が落ちたり、ランタンの光が暗くなったりすることも。
CB缶のほうがOD缶よりも寒さに弱いので、ガス器具ならOD缶モデルを選ぼう。
ガソリンモデルなら寒さに強いので、不安な人はガソリンモデルを準備しよう。
マイクロレギュレーター搭載モデルなら、気温が低くても火力をキープ。
キャンプ場のレンタルをチェック
「自分のシュラフでは寒いかも……」と心配な人は、キャンプ場に毛布やシュラフのレンタルがあるかどうかチェックしておこう。
キャンプ当日、寒くて寝られるかどうか不安になったら、レンタルの毛布やシュラフを自分のシュラフと重ねて使うのもありだ。

冬用シュラフのレンタルがあれば、そちらを借りてもいい。
ただし、当日に言っても借りられないこともあるので、事前にレンタルが可能かどうかを確認しておこう。
スズメバチが凶暴になるのは秋
スズメバチは7〜10月にかけて活発に活動するが、とくに攻撃的なのが秋。
新女王バチが羽化し、たくさんのエサが必要な時期にも関わらず、エサとなる昆虫が少なく気が立っている。

香りの強い化粧品や香水、甘いにおいのお菓子やジュースにも寄ってくることがあるので、香水は付けず、お菓子やジュースはこまめにしまっておこう。

もし刺されたらその場から50m以上離れ、患部を水洗いしてポイズンリムーバーで毒を吸い出し、ステロイド軟膏や抗ヒスタミン軟膏を塗って直ちに病院へ。
夏とは違う紫外線に注意
真夏に比べると紫外線量は減るものの、9〜10月は初夏と同じくらいの紫外線が降り注ぐ。
また、秋は太陽の位置が低いため、日差しは斜め上から降り注ぎ、首筋や顔全体にまんべんなく当たることになる。

日焼けが気になる人は、夏と同様、日焼け止めを準備しておこう。
また、日焼けをすると疲れやすくなり、ケガにつながることもあるので注意しよう。
③秋キャンプの防寒術
日中は暖かくて過ごしやすいけれど、日が落ちると気温が徐々に下がって、寒さを感じるようになるのが秋キャンプ。
そこで、夏まで使用していたチェアやベンチ、テーブルにアイテムをプラスして、気温が下がっても快適に過ごせる“秋キャン仕様”にしてみよう。
リビングを秋キャン仕様に
チェアやベンチは、カバーをかけることで腰まわりの冷えを防止。腰まわりを温かくすれば、体全体も温かく感じられる。
そしてテーブルには火鉢代わりにBBQグリルをセット。
炭をおこして暖を取れば、思った以上に暖かく過ごすことができる。もちろん卓上BBQもOKだ。
BEFORE

■チェア:ロゴス/LOGOS Life ダイニングチェア(ブラウン)
■ベンチ:キャプテンスタッグ/CSブラックラベル アルミ背付ベンチ
■テーブル:テントファクトリー/スリムエックステーブルBQ
AFTER

プラスαで秋キャン仕様に!

フラットに収納できる、組み立ても簡単な卓上BBQグリル。ロストル使用で鍋も載せられるタフさが魅力。

アルミ背付ベンチ専用のクッションカバー。厚手のクッションなので暖かさと座り心地もアップ。

表地はフリース、裏地はアルミ蒸着が施された断熱仕様。長めの設計なので足元の冷えも防いでくれる。
汗冷えせず保温性があるウエアでレイヤリング
日中は暖かく、朝夕は寒い秋キャンプでは、ウエアを上手に重ね着することで温度調節ができるようにするのが基本。

いちばん下に速乾性のアンダーウエア、その上には薄手フリースなどのミッドウエア、外側には風を通さないアウターウエアを着ることで、変わりやすい気温に対応しよう。
ミッドウエアから上は、脱ぎ着しやすいフロントジップがおすすめ。
温かいもので体の中から暖まる
焚き火やウエアで暖まるのも必要だけれど、温かいものを飲んで体の中から暖を取るのも、秋キャンプにはおすすめだ。
ホットドリンクを保温ボトルに入れておけば長時間保温できるので、時間が経っても温かいまま飲むことができて便利。
また気軽に温め直しができるシェラカップやマグカップも、寒いときには重宝するアイテムなので準備しておきたい。

750㎖、400㎖、350㎖のマグカップを組み合わせて使用。350㎖と400㎖マグを組み合わせると二重構造になり保温性がアップする。
フィールドでお湯が出れば洗い物も楽
炊事棟に給湯器があるキャンプ場ならいいけれど、水しか出ない場合は油汚れが落としにくい。
とくに気温が低くなる秋口は水温も下がってしまうので、油が冷えて固まり、かなり落としにくくなる。

それをしっかり落とそうと思うと洗剤の量も増えてしまうので、エコロジーの面でも抵抗を感じてしまう。
そんなときにあると便利なのが、サイトでお湯が使えるようになるアイテムだ。
こんなアイテムがあれば洗い物も簡単だし、自然にも優しくできる。

食器などを運べるだけでなく、直接火にかけてお湯を沸かすことができるので、洗い物が楽にできる。
しっかりとした防寒対策をして、秋キャンプを楽しみましょう!