
チェアの破損、放置してない?スノーピークの修理サポートが凄すぎる!
火の粉で焦げる、子どもが飛び乗る、コーヒーをこぼすなど、ある意味テント以上にタフな環境に置かれているのがチェア。
そんなチェアの破損や修理について、スノーピークに聞いてみた!
座面のダメージは交換修理
スノーピークのローチェアのように、リベットで留めたフレームでは、自分では座面交換しようにもできない。でもあきらめないで!
「コットやチェアのように布に体重をかけるものは、生地と金属フレームに触れる部分がどうしても破れてしまいます。これは仕方のないこと。
スノーピークでは長く使っていただくために、座面の交換を行っています」(修理担当・西條拓一さん)

フレームに触れる部分はいつか破れる
生地の四隅や座面の両端など、フレームに触れる部分はこすれていずれ破損する。
焚き火のそばで使っていると、火の粉で溶けることも珍しくない。
そのまま使っていると破れが広がる危険あり。

古い座面を外す
生地を破るのではなく、カシメているリベットを外してフレームから古い座面を取り除く。
発売から10年を超えるモデルで座面は破れているけれどフレームはまだまだいける。

座面のカラーは在庫限り
右が外した座面で、最初は左(新品)と同じ色だったとか。交換する座面は在庫があるものから。
定番のカーキはそのまま使えるが限定色の場合は定番色になる。
なお、古い座面は再生糸の原料になる。

欠けてしまった樹脂製のキャップ
前脚は問題ないが、後ろ脚の脚キャップは角が割れてなくなっている。
このまま使い続けていると、いずれ完全にはずれてしまう。
内側に水分や汚れが入るとやっかいなので割れに気づいたら補修を。

座面を交換
新しい座面をフレームにかぶせ、元通りにフレームをリベットでとめる。
新しい座面が汚れないようこまめに手を洗っているのはさすが。

接着剤と木槌で固定
交換用の脚キャップは、薄く接着剤を塗ってからフレームに押し込む。
木槌を使い、確実に奥までキャップを押し込んで固定する。

修理後は全体を確認
スノーピークの修理部門では、ただパーツを交換するだけでなく、最後に製品全体を確認する。
素人では気づかない小さな不具合を見つけ、調整するという。
これも長く使うためのサービスのひとつだ。
フレームの修理
自宅のベランダやリビングでも馴染む竹集成材のフレームだけど、リベットで留めている部分から折れてしまうことも。
こうなったら交換するしかない。

リベット部分から割れることも
竹集成材とアルミのフレームを組み合わせたTake!
チェアロングは、片側2本の竹集成材フレームに接続用の穴が5か所。
この5か所に無理な力が加わると破損の危険が高まる。

新しいフレームに交換
割れた竹集成材フレームは、破損を修復するのではなく新しいモノに交換。
ちなみに交差部のボルト(フレームの間にいれる樹脂付き)は自分でケアできるよう販売中だ。
出典/ガルビィ2025年1月号