
新品なのに炎が赤い!?バーナーの疑問やお悩みを新富士バーナーさんがまとめて解決!
バーナーを使っていると、「あれ?」と思うことが何度かあるだろう。
そんなバーナーの疑問やお悩みを新富士バーナーに聞いてみた!
新品なのに炎が赤い!? 炎色反応なので慌てないで
バーナーは青い炎が正義!赤い炎は不完全燃焼と言われているのに、新品のバーナーからまさかの赤い火が…。
じつは新製品ほど赤い火が混じりがちなのだとか。

新富士バーナーによると、
「不完全燃焼ではなく炎色反応。ゴトクやバーナーに付着したオイルなどに反応して炎の色が変わるんです。
新品は表面のオイルと反応するので赤くなりがち。
しばらく燃焼を続けるとオイルが焼け切れて炎が落ち着くので安心してください」。
もっとも、炎色反応で赤い炎は、安全でもわずかに火力が落ちることも。きれいにしておこう。
炎色反応とは
花火がいろいろな色を放つ仕組みと同じで、アルカリ金属や塩などと反応して炎の色が変わる現象のこと。
ちなみに不完全燃焼の場合、煤が発生してオレンジ色になる。似た色味だけど、こちらは修理・点検が必要だ。
料理が噴きこぼれた!冷え固まって詰まりそう
調理中にうっかり噴きこぼしてしまう…よくあるトラブルだが、布で拭き取っても穴にはまった汚れはそのまま。
冷え固まったら詰まりそうだけど、どうすればいいの?
そこで新富士バーナーは「汚れが固まる前にヘッド部分をぬるま湯に漬けて振り洗いして、詰まりを防いでみて」とアドバイス。
すぐにぬるま湯を用意できるかが鍵だが、キャンプ場であれば給湯器を備えていることが多い。試す価値あり。

ヘッドだけぬるま湯に漬ける
ぬるま湯をバーナーよりも一回り大きな容器に入れ、バーナーヘッドのみ漬けて振る。
このとき、レギュレーターやイグナイターを濡らさないよう十分注意しておこう。

よく乾かす
汚れが落ちたらぬるま湯から出し、よく振って水分を飛ばす。
万一、点火ボタン内に水が入ったら自然乾燥でいいのでよく乾かす。
乾燥後、点火して確認を。
スイッチや電極が正常なのに点火しないのはつまみの回転不足かも
点火スイッチはカチッと言うし、火花も飛ぶ。なのに点火しないってどういうこと?
ガスを出す器具栓つまみの回転不足なんてことはないだろうか。じつはこれ、 よくあるミスなのだ。
とくにレギュレーターストーブはニードル式より多めに回さないとガスが出ないそう。
「印がない器具栓ツマミは、半回転を1回転と勘違いすることがあるようです。
ガスの音が確認できなければもう少し回転させてから点火スイッチを押して」

ガスのシューッ音が聞こえるまで回して
取り扱い説明書の回転数を参考に器具栓ツマミを回すが、気温など環境によってはガスが出ないことも。
とはいえ、いきなり全開だと炎が大きく上がるので、ゆっくり回してガスの音を確認してから点火。

電極との距離を調整
板状の電極が増えたけれど、昔ながらの針金状(写真左)の電極を用いたモノもある。
針金状の電極は、距離が変わることで点火できなくなるので折らないようにソッと調整。

点火スイッチを交換
ガスと酸素のバランスが整った状態に火花が加わると点火するので、点火スイッチを1回押しただけでは点火できないことも。
複数回押して駄目なときは、スイッチが破損しているので修理に出す。
そのビルトイン化、大丈夫?

ビルトインが人気だが「バーナーは、ゴトクやプレートとの距離が変わるだけで一酸化炭素発生量が変わるので純正以外のパーツはおすすめしません。
燃料缶を吊り下げるものも接続部への負荷の確認を公式では行っていません」。
出典/ガルビィ2025年1月号