
キャンプブームは本当に終焉したの?2020年と比較して分かった意外すぎる事実とは?
「キャンプブームが終焉した」新型コロナパンデミック特需も落ち着き、アウトドア市場ではそのようなことが言われるようになってきました。ではキャンプギアの売り上げはこの5年で変化はあったのか?
マイボイスコム株式会社が2024年12月に「アウトドア・キャンプ用品に関する調査」を実施。そのデータを見たところ面白い結果がわかってきた。
実施状況とギア購入率から考えるキャンプブームの実情

調査対象者9,274名のうち、「直近5年間にキャンプに行った人」は約9%だった。2020年の調査結果では全体の10%弱であったため、ほぼ変わっていないことがわかった。
しかし「直近5年間にキャンプに行った人」の中で5回以上キャンプに行った人は3割を占めており、2020年の調査と比較してやや増加している。また「いままでに行ったことがない」と回答した人は39.7%で、特に女性の10~30代では約6割に達していることも明らかとなった。

アウトドア・キャンプ用品の購入率も見てみると2024年の調査では約16%が直近5年間にキャンプギアを購入したとのこと。2020年の調査結果では19.2%であり、比較するとやや減少となっている。
2024年の調査では「ライト、ランタン」「椅子、テーブル」「燃料、ライター、火吹き棒」「手袋、軍手、グローブ」などが購入したキャンプギアの上位を占めている。また10代・20代では「テント・テント関連用品」の購入割合が高くなっていることもわかった。
購入場所としては、「総合オンラインショッピングサイト・ECサイト」「ホームセンターの店頭」「アウトドア・スポーツ用品店やアウトドアブランドメーカーの店舗」がそれぞれ約3割を占めている。購入したメーカーでは、「Coleman」が28.1%と最も多く、次いで「mont‐bell」が16.7%、「LOGOS」「CAPTAIN STAG」「Columbia」が各1割強となっている。特に10代・20代では「Columbia」の人気が高い傾向が見られた。
10代・20代がテントを購入する率が高かったことから、キャンプをやったことがない新しい層が入ってきた可能性もある。しかし全体の結果を見るかぎりでは、キャンプの実施状況・ギア購入はブーム以前の2020年ごろとさほど変化がないということが分かった。
母集団などを変えると違った結果になるかもしれないが、このデータを見る限りでは「ブームと言われていたが、以前と変化はなかった」のかもしれない。
【参考サイト】
アウトドア・キャンプ用品に関するアンケート調査(第3回)
https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=31710
アウトドア・キャンプ用品に関するアンケート調査(第2回)
https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=26712
【本件に関するお問い合わせ】
マイボイスコム株式会社
URL:https://www.myvoice.co.jp/