
知らないと損!アウトドア用品の収納の悩みを解決するテクニックを徹底解説!
春は新しいスタートを切る季節。部屋の模様替えや引っ越しなど、新生活を迎えるにあたって、増え続けるアウトドア用品の収納に頭を悩ませる、そんなキャンプ初心者〜中級者も多いのではないだろうか。
そこで今回は、「アウトドア用品収納」の基本から具体的な収納アイデアやおすすめ製品まで、詳しく解説していく。
よりスムーズにキャンプの準備ができ、生活スペースもすっきり保てるよう、ぜひ最後まで読んでほしい。
1.アウトドア用品収納の基本
①使用頻度別に分ける

アウトドア用品収納の基本は、「使用頻度別に分ける」こと。
よく使うキャンプギアほど、取り出しやすい場所に収納すれば準備や片付けの負担が減る。
一方、シーズンオフで使わないものや、予備のギアは奥まった場所や床下収納、クローゼットの天袋などにまとめるのがおすすめである。
例えば、シーズンを通して月に1~2回は必ず使うクッキングギアやランタンはすぐに手の届く高さに置くといいだろう。
逆に冬キャンプ専用の寝袋やダウンジャケットなど、春から秋まではほぼ出番がないものは押入れなどの奥や上段へ回すのが効率的である。
②使い方や大きさでカテゴリー分け

次に、キャンプギアを使い方や大きさ別にグループ化しておくと探しやすくなる。例えば、こんな感じだ。
【大型ギア】 テント/タープ/チェア/テーブル/寝袋・マット
【中型ギア】 焚き火台/電源系/調理器具
【小物ギア】 LEDランタン/食器類/衛生用品/アクセサリー類など
また、テントや寝袋のようにかさばりやすいものは圧縮袋や専用バッグを活用し、まとめておくのが望ましい。
特に寝袋は、通気性を確保するために乾燥させてから袋に入れる必要があるため、使ったあとは早めに天日干しし、きちんと畳んでおきたい。
③ラベリングの重要性
同じようなプラスチックケースや収納ボックスを複数使う場合は、外側にラベルを貼って中身を分かりやすくしておくことが大事。
ラベルを貼るだけでも開封せずに探すことができるため、キャンプ前の準備時間を大幅に削減できる。
ラベリングはテプラなどを使う方法が定番だが、マスキングテープやラベルシールを手書きで貼るだけでも十分効果がある。
2.具体的な収納スペース活用アイデア
①スチールラックやメタルラックを活用

家庭で使用頻度が高いのが「スチールラック」「メタルラック」。耐荷重が比較的高く、棚板を追加・移動しやすいのがメリットだ。
大量のアウトドア用品をまとめて収納するならば、最上段を寝袋やテントといった比較的軽めのアイテム、中央の段には調理器具やランタン、最下段には折りたたみチェアやテーブルなどの重いアイテムを配置するのがおすすめ。
棚に収納しきれない場合はフックを追加して、サコッシュやエコバッグ、ランタンハンガーなどを引っかけておくといった使い方も可能である。
おすすめ製品例
・アイリスオーヤマのメタルラックシリーズ
・山善のスチールラック
・ホームセンターで購入可能なスチールシェルフ
これらはサイズバリエーションが豊富で、高さ・幅・奥行きを自宅のスペースに合わせて選べるため便利である。
②プラスチックケースで積み重ねる

キャンプギア収納の王道ともいえるのが「プラスチックケース」である。無印良品の「ポリプロピレンケース」や、IKEAの「SAMLA(サムラ)」「KUGGIS(クッギス)」シリーズ、コーナンなどのホームセンターで売られているクリアボックスなどを活用するといいだろう。
透明タイプであれば中身が分かりやすく、ラベリングと合わせて使えばより探しやすい。
積み重ねが可能な製品も多く、スペースを有効活用しやすい。
おすすめ製品例
・無印良品「ポリプロピレン収納ケース」
・IKEA「SAMLA」「KUGGIS」
・コーナンやカインズのオリジナル収納ボックス

キャンプに持ち出す際も、プラスチックケースごと車に積み込めるようにしておけば移動がスムーズ。
例えば、調理器具と食材関連アイテムを一括収納するケース、照明・電池などの電源系をまとめたケース、ケア用品・衛生用品をまとめたケースなど、使うシーンに合わせてまとめておくと便利だ。
③クローゼットの活用
クローゼットや押入れをアウトドア用品収納スペースとして活用する場合は、奥行きや高さをうまく使うことを意識したい。
特にクローゼットの上段は普段あまり使わないシーズンオフ用品や大物ギアの収納に適している。

押入れの場合は中板を追加して段数を増やす、メタルラックやプラスチックケースを組み合わせて “押入れシステム” を作る、などの工夫が有効。
ホームセンターで簡易的な棚を導入すれば空間を縦に仕切れるため、取り出しやすくなる。
④壁掛け収納を取り入れる
クローゼットやラックのスペースが不足してきたら、壁掛け収納を試してみる価値がある。
S字フックや壁面収納用の金具を用意し、ハンガーレールや有孔ボードを取り付けてランタンや調理用フライパンなどを掛けておくとおしゃれに見せつつ整理がしやすい。

特に見せる収納を意識する場合は、ギア自体のデザインを活かすと部屋全体がアウトドア好きな雰囲気になりモチベーションも上がるだろう。
ただし、賃貸物件の場合は壁に穴を空けられないことも多いので、賃貸でも使える突っ張り棒式のパネルや置き型の有孔ボードスタンドを使うとよい。
3.より快適に使うための工夫とおすすめ製品
①メッシュバッグやキャリーカートで移動をラクに
アウトドア用品を家の中でまとめても、いざ車やキャンプ場へ運ぶ際にばらばらだと手間がかかる。
そこで、メッシュバッグやキャリーカートを併用すると便利である。

メッシュバッグは通気性が良く、衣類や濡れやすいアイテムをまとめるのに向いている。

キャリーカートは重いテントや調理器具類をまとめて運べるため、荷物が多いときに重宝する。
例えば、コールマンのアウトドアワゴンや、キャプテンスタッグのキャリーカートは耐荷重も高く、キャンプ時の持ち運びに活躍する。
②防湿・防臭対策を忘れない
アウトドア用品は自然の中で使うため、湿気や汚れがつきものだが、家の中で保管するとカビやニオイが気になることがある。
そのため、防湿剤や除湿器を活用し、なるべく乾燥した状態を保てるようにしたい。
特にテントやタープ、シュラフは使用後に必ず乾燥させてから収納しないと生地が傷む原因になる。
湿気が気になる場所には除湿剤(ドライペットなど)やシリカゲルを定期的に置き換えるのがおすすめ。
また、ニオイの原因となる食品汚れがある調理器具は、洗浄・乾燥を徹底し、密閉できるケースに入れて保管しよう。
③折りたたみ可能なアイテムに切り替える

収納スペースを確保するうえで重要なのは、アイテム自体の省スペース化である。
最近では、折りたたみできるクッカーやシリコン製のボウル、スタッキング可能な食器類、薄型のチェアなどさまざまなコンパクトギアが市販されている。
大きな収納スペースを必要としないギアにアップグレードすれば、家での収納を軽減できるだけでなく、キャンプ場へ持っていくときの車への積載量も削減できる。

おすすめ製品例
・スノーピーク「フィールドクッカー」:スタッキング性に優れた調理器具セット
・コールマン「コンパクトフォールディングチェア」:折りたたみ可能で省スペース
4.賢いキャンプギア収納のメリット
①部屋が広く使える

部屋の中に転がっているキャンプギアが整理されると、それだけで生活スペースを広々と使えるようになる。
新生活を迎えるこのタイミングで、大型の家具と一緒にアウトドア用品の収納計画を見直すことは効率的である。
きちんと収納場所を確保しておけば散らかりにくくなり、日々のストレスが減るだけでなく、インテリアの統一感も保ちやすい。
②キャンプ準備がスムーズに進む

収納場所が明確で、かつカテゴリー別にギアをまとめておけば、キャンプ前の準備時間を大幅に短縮できる。
どこに何が入っているかわからず家中を探し回るといったストレスがなくなるため、楽しむべきアウトドアに集中しやすい。
特に忙しい社会人や子育て中のファミリーにとって、準備と片付けの時間はできるだけ短い方がありがたいだろう。
効率的な収納は次のキャンプへのモチベーションも高めてくれるはずである。
③ギアの状態が良好に保たれる
適切な収納によって、ギアの寿命を伸ばせるのも大きなメリットである。
カビやサビ、臭い移りなどを防ぎ、いざアウトドアで使おうとしたときに「使えなくなっていた」というリスクを減らせる。

結果的に修理や買い替えの回数が減るため、長期的にコストダウンにも繋がるといえる。
特にテントやシュラフなどの生地系アイテムはメンテナンスと保管が重要なので、面倒がらずに丁寧に収納するよう心がけたい。
5.まとめ
4月からの新生活に合わせて部屋を整理する機会は、アウトドア用品収納の改善にも絶好のタイミングである。
特に新生活を始める人にとっては家具や家電の配置と同時にアウトドア用品の収納設計を進められるため、一石二鳥のメリットがある。
また、ギアを適切に管理することはアイテムの寿命を延ばすだけでなく、いざキャンプに出かけるときに「忘れ物があった」「壊れていた」という事態を防ぐ効果も期待できる。
キャンプギアはただの道具ではなく、アウトドアの楽しみそのものを支える大切なパートナー。
大切に管理し、必要なときにはすぐ取り出せる状態を作っておくことで、春からの新生活はもちろん、これから訪れるキャンプシーズンも存分に楽しめるはずである。