
「何を買えば正解?」初心者キャンパーにおすすめ!焚き火の基本ギアを徹底解説!
キャンプに欠かせい焚き火。しかし、これから焚き火を始めるアウトドア初心者にとっては、「どんな道具から揃えればいいのかわからない」という悩みもあるだろう。
そこで今回は、基本になる焚き火の道具を紹介したい。
①焚き火台
多くのキャンプ場では「直火」を禁止している。そのため、焚き火を行う上で焚き火台は必須ともいえる存在だ。
焚き火台を使用することで、地面へのダメージや火の管理がしやすくなるだけでなく、薪を積みやすい形状になっているのも初心者にはありがたいところ。

選ぶポイント
■素材: ステンレスやスチール、チタンなどが一般的。
ステンレスは錆びにくく手入れが簡単、スチールは価格が比較的安価だが重量がある。チタンは軽量だが高額。
■形状や大きさ: 折りたたみ式や組み立て式など、収納時にコンパクトになるタイプも豊富である。
キャンプ道具を一括で持ち運ぶ際は、焚き火台がどこまで小さくなるかが重要。
■安定感: 焚き火台は火を載せる土台なので、脚部の安定性は必ずチェックしたい。
ぐらつきのある台は火の粉が飛び散る原因にもなり得る。
焚き火台は使い終わったあと、灰や油汚れをしっかり落としてから乾燥させると錆びにくい。
付属の収納ケースや大きめのバッグを活用すれば、車のトランクでも他の道具を汚しにくいという利点がある。
②焚き火シート
焚き火台を使っていても、火の粉や熱の影響で地面を傷める可能性はある。そこで役立つのが、耐火素材で作られた「焚き火シート」。
焚き火台の下に敷いておくことで、地面の焦げや芝生へのダメージ、火の粉の飛散によるトラブルを防ぎ、キャンプ場でのマナーを守るうえでも大きな役割を果たす。

選ぶポイント
■素材: 耐火性・耐熱性に優れたグラスファイバーなどが主流。シリコンコーティングが施されているものは、耐熱性を保ちつつ汚れも落としやすい。
■サイズ: 焚き火台よりも一回り大きめのサイズを選ぶと、火の粉や灰がはみ出してもシート上で受け止められる。
■携行性: 畳んで小さく収納できる製品が多い。荷物の多いキャンプでも比較的かさばりにくいため、複数のサイズをそろえておくのもよい。
焚き火シートは地面へのダメージを軽減するだけでなく、撤収時の片付けをスムーズにしてくれる。
使用後にシートが冷めてから、ススや灰をしっかり落として畳み、他の道具と一緒に収納すれば次回も気持ちよく使える。
③耐熱グローブ
焚き火では薪をくべたり、炭を触ったり、火の近くで作業することが多い。
耐熱グローブを使用することで、手や腕を火傷から守ることが可能になる。

選ぶポイント
■素材: 牛革や豚革などのレザー製が一般的。やや厚みのあるもののほうが高温にも耐えられるため、焚き火初心者には安心感がある。
■サイズ: サイズが合わないと作業がしづらく、結局外してしまう場合もある。試着できるなら実際に手を入れて動かしてみるのが理想だろう。
耐熱グローブは焚き火だけでなく、バーベキューコンロの炭調整やダッチオーブンの扱いにも活用できる汎用アイテムである。
使用後はススが付着しやすいため、丁寧に汚れを拭き取ってから収納したい。
④火ばさみ
焚き火台の中で薪を移動させたり、炭の配置を調整したりする際に必要となるのが火ばさみ。
直接手を近づけるリスクを減らし、安全に火の様子をコントロールできるため、初心者こそ用意しておきたい道具のひとつである。

選ぶポイント
■長さとつかみやすさ: 焚き火台の奥まで手を伸ばさずとも薪をしっかりつかめる長さがあるとよい。
■素材: ステンレス製は錆びにくく頑丈だが、多少重量がある。軽量タイプは取り回しがしやすいが、耐久性も考慮したい。
火ばさみをほかの道具と一緒に収納する際は、先端が周囲に当たらないように気をつけたい。
スタッフバッグやツールボックスなど、適切な収納容器を使うと破損や怪我を防げる。
⑤着火剤とライター
太い薪にいきなり火をつけるのは難しいため、着火剤や細かい木くずなどを使って徐々に火を大きくするのが焚き火の基本である。
ライターも家庭用のものより防風機能があるタイプが便利である。

選ぶポイント
■着火剤の形状: 固形タイプ、ジェルタイプ、ウッドチップを固めたものなど多彩である。初心者には扱いやすい固形タイプがおすすめだ。
尚、燃えている火が弱いからといって、チューブ式の着火剤を後から入れるのは絶対にダメ。着火剤をたどった火が手元にまで来て、大火傷をしてしまう恐れがある。
■ライターの火力: 風が吹いていても火が消えにくいターボライターや、アウトドア専用ライターを使うと失敗が少ない。
着火剤もライターも、直射日光が当たる場所や高温になる場所、火の気のそばなどに置いておくのはNG。
取り扱い説明書をよく読んで、適切な保管と収納をしよう。
⑥薪や炭
焚き火の燃料となる薪や炭は必須である。キャンプ場によっては売店で購入できるケースもあるが、在庫切れや割高な場合もあるため、事前に入手しておくほうが安心だ。

選ぶポイント
■薪の種類: 広葉樹は火持ちがよく煙も少なめ。一方、針葉樹は火が付きやすいが燃焼が早い。
初心者は広葉樹と針葉樹を組み合わせるのも手段である。
■炭の種類: 備長炭は火力が高く、長時間燃えるが着火までに時間がかかる。オガ炭は成型されており燃焼が安定しているが、同じく着火にコツがいる。着火しやすい豆炭やチャコールブリケットを使う手もある。
薪は湿気に弱い。キャンプ当日まで屋内の風通しの良い場所で保管し、雨に濡れないよう工夫する。
使わなかった薪は、カビや虫の発生を防ぐためにも乾燥した場所で収納することが大切。
⑦バケツ
焚き火の最終的な消火には必ず十分な水を用意し、火が完全に消えたことを確認しよう。
バケツをはじめとしたアイテムを準備しておけば、万が一の時でも素早く対応でき、安全性が格段に高まる。

選ぶポイント
■素材: 金属製は耐久性が高く、消し炭や灰を直接入れても溶けたり変形しにくい。
一方、折りたたみ式の樹脂やシリコン製は軽量で収納しやすいため持ち運びに適している。但し、熱には弱いので十分に注意しよう。
■大きさ: 焚き火台を消火できるほどの水量を確保できるサイズが望ましい。
⑧その他の便利なアイテム
チェア・テーブル
焚き火を囲んでゆっくり過ごすためには椅子があった方がいい。
折りたたみ式のアウトドアチェアなら収納バッグも付属しているものが多く、コンパクトにまとまる。
小型の折りたたみテーブルがあれば、飲み物やライトなどを置くのに重宝する。
火吹き棒
火力が弱くなったときに酸素を送り込み、再度炎を立ち上げたいときに役立つ。
直接息を吹きかけるより安全で、煙や熱を避けながら火を強められる。
ウインドスクリーン
無風に思えても、いざ焚き火をすると、風の影響を感じることがある。そんなときにウインドスクリーンがあれば、安定した燃焼を維持できる。
但し、風が強いときには、火の粉が飛んでいくなどの危険があるので、そもそも焚き火は止めるべき。