
もう失敗しない!キャンプスタイル別のテーブルの賢い選び方を徹底解説!
実際のキャンプでは頻繁に使うのに、意外と軽視されがちなのがキャンプテーブル。
そこで今回は、キャンプテーブルの選び方について、初心者目線で解説しよう!
キャンプスタイルでテーブル選びは変わる
キャンプテーブルは、アウトドアにおける快適性を大きく左右する重要なギアだ。食事を楽しむ、調理を行う、道具を置くなど、キャンプ中の多くの行動がテーブルを中心に展開される。

一方で、テーブルは数あるキャンプ道具の中でも後回しにされがちな存在でもある。
椅子やテントと違い、見た目の印象やスペックの差がわかりにくく、「とりあえず安いものを選んでおこう」という判断がされやすい。しかし、それでは実際のキャンプで「こんなはずではなかった」となる可能性もある。
まず重要なのは、ソロキャンプとファミリーキャンプではテーブルに求められる要素が大きく異なるという点。
持ち運びのしやすさを最優先とするソロスタイルと、家族全員が安心して囲める安定性と広さを重視するファミリースタイルとでは、選ぶべきテーブルの構造も素材もまったく変わってくる。
そこで、キャンプ初心者から中級者を対象に、「ソロキャンプ向け」「ファミリーキャンプ向け」に分けて、テーブル選びの基本的な視点と失敗しないためのチェックポイントを解説しよう。
ソロキャンプ向け/選び方のポイントと注意点
軽量・コンパクトで持ち運びしやすいものを選ぶ
ソロキャンプにおいては、テーブルもまた「身軽さ」が重要な条件となる。徒歩やバイク移動を前提とする場合、2kg以下の軽量モデルが理想的である。

収納サイズもコンパクトで、リュックやサイドバッグに収まる形状であれば取り回しが容易となる。特にアルミ製のロールテーブルや折りたたみ式モデルは、軽さと収納性を両立させており、ソロキャンパーに根強い人気を誇る。
設営と撤収のしやすさは重要な判断基準
ソロキャンプではすべての作業を一人で行うことになるため、設営や撤収に手間がかかる製品は避けるべきである。工具不要で組み立てられ、慣れれば1~2分で展開可能なモデルが理想だ。
シンプルな構造で直感的に扱えるものを選ぶと、設営時のストレスが大きく軽減される。
多用途に使える設計かをチェックする

限られた装備でキャンプを行うソロスタイルでは、テーブルにも複数の役割が求められる。食事用、調理用、道具置きといった使い分けが1台で可能であれば、荷物を減らせる。
耐熱性や防汚性のある天板であれば、熱したクッカーやバーナーの使用にも安心して対応できる。
ロースタイルに最適化された高さ
現在のソロキャンプではロースタイルが主流であり、それに合わせてテーブルの高さも低めのものが多く選ばれている。地面に近い座面のチェアやクッションとの相性も良く、省スペースかつ安定した使用が可能となる。
高さ調整機能の有無も、キャンプスタイルに合わせた柔軟性を持たせるポイントだ。

収納ケースの有無は地味に重要
専用の収納ケースが付属していれば、他のギアと干渉しにくく、持ち運びやすさも向上する。特にハードケースは、車移動でない徒歩・バイクキャンプにおいて、ギア全体の保護という点で大きな役割を果たす。
ファミリーキャンプ向け/選び方のポイントと注意点
家族全員が使える広さと高さを確保する
ファミリーキャンプでは、複数人が同時にテーブルを囲む場面が多くなる。したがって、2~4人が無理なく食事できる広さを持ち、椅子に座った状態で使いやすいミドル〜ハイスタイルのテーブルが基本となる。

あまりに小さなテーブルでは食器が並ばず、食事中にストレスを感じる要因となるため、展開サイズは事前に確認しておきたい。
高い安定性と耐荷重は必須条件
子どもがテーブルに手をかけたり、大皿や鍋を置いたりするシーンが増えるファミリーキャンプでは、テーブルの安定性が安全性と快適性を大きく左右する。脚部がしっかりとした構造で、天板がたわみにくいモデルを選ぶ必要がある。
素材は耐水・防汚性に優れたものを選ぶ
屋外では突然の雨や食べこぼしが頻繁に発生する。木製のテーブルは雰囲気が良い反面、濡れたまま放置すると劣化の原因となる。

アルミや合成樹脂製の天板は軽量かつ耐水性が高く、拭き掃除だけでメンテナンスできるため、子ども連れのキャンプでは特に扱いやすい素材といえる。
子どもの使用を前提とした安全性にも注目
テーブルの角が鋭利であったり、脚部のロック機構が甘い製品は、子どもにとって危険を伴う。角が丸く加工されていること、脚がしっかりと固定されること、そしてテーブルが不用意に傾かないことなど、安全面の設計にも注意を払いたい。
メーカーによってはファミリー向けに特化したモデルを展開しており、そうした製品は安心感が高い。
車載と運搬のしやすさも忘れてはならない

ファミリーキャンプは荷物が多くなりがちである。テーブルも使用時のサイズだけでなく、収納時のサイズと形状、さらには重量にも配慮が必要である。
車の荷室に収まるかどうかを事前に測っておくこと、持ち手付きの収納ケースが付属しているかなどを確認しておくと、設営・撤収時の負担が軽減される。
失敗しないためのチェックリスト
①設営と撤収の容易さを確かめる
購入前には必ず、組み立て手順と収納手順を動画や店頭デモで確認したい。工具を必要とせず、直感的に扱える構造であれば、現地で焦ることがない。
慣れるまでに時間がかかる複雑なモデルは、実際のキャンプで設営・撤収のストレス源となりやすい。
②高さ調整機能の有無を確認する

テーブルの脚に段階的または無段階の高さ調整機能が備わっているかをチェックしたい。地面の凹凸が激しいサイトでは、数センチの調整幅が快適性を大きく左右する。
特にファミリーキャンプでは椅子の高さと子どもの体格に合わせられるかどうかが重要である。
③耐荷重と天板の剛性を見極める
スペック表に記載された耐荷重は必ず確認し、自分の使用シーンに5割増しの余裕を持たせると安心だろう。
天板素材が薄すぎるモデルや脚部が細すぎるモデルは、重量物を載せるとたわみや揺れが生じやすい。試しに手で中央を強めに押し、たわみの度合いを確かめておくと失敗が少ない。
③素材とメンテナンス性をチェックする
アルミやステンレスは耐候性・耐汚性が高く、水拭きだけで汚れが落ちるため手入れが楽。木製は質感に優れるが、雨天や結露対策としてオイル塗布や乾燥保管が必要だ。
自分のメンテナンスに割ける時間と手間を冷静に見積もり、素材を選択することが重要である。

④脚部のロック機構と滑り止めを確認する
脚が完全にロックされるか、ロック解除が子どもの誤操作で外れにくいかを実際に確かめたい。加えて、接地面にラバーや樹脂の滑り止めが付いていると、不整地やテント内の床保護に役立つ。
⑤収納サイズとケースの質を把握する
車載時や徒歩移動時の実寸を想定し、収納時の長さ・厚み・重量を必ずメジャーで測っておきたい。専用ケースが付属する場合は、持ち手の強度とジッパーの開閉しやすさも確認すると良い。
ケースが軟弱で破れやすいと、結局別途バッグを買い直す羽目になる。
まとめ
キャンプテーブルは、単なる道具ではなく、アウトドアでの快適な時間を支える基盤となる存在である。食事や調理、団らんといった場面の中心に据えられるものである以上、自分のキャンプスタイルに合った一台を選ぶことが何よりも大切だ。
自然の中で過ごすかけがえのない時間を、より豊かで心地よいものにするために、自分のスタイルに合ったキャンプテーブルを、ぜひ慎重に、そして楽しみながら選んでいただきたい。