理想は自然、不満はトイレ問題?キャンパーの本音調査で見えた課題とは?
アフターコロナで一服感のあるキャンプ市場だが、泊まり方のニーズはむしろ多様化している。株式会社ビックボックスが、宿泊施設運営者と過去1年以内にキャンプ宿泊を経験した利用者を対象に実施した意識調査では、利用者は「自然との一体感」と「快適性・プライバシー」を同時に求め、運営者は「コストと手続き負担」を最大の課題として捉えていることが見えてきた。
理想は“自然×快適性”、不満は“トイレ×距離×マナー”

オートキャンプ場が47.6%と最多。以降、フリーサイト33.9%、コテージ・バンガロー26.3%が続き、自由度と快適性をバランスよく選ぶ傾向がうかがえる。
理想のキャンプ宿泊施設の特徴では「自然との一体感」56.7%が首位。一方で「プライバシー確保」33.9%、「冷暖房完備」32.2%も上位に入った。
同時に、回答者へはキャンプ宿泊施設についての不満も聞いた。
・トイレが汚い(40代/男性/福岡県)
・水場が遠い(50代/男性/千葉県)
・他の利用者のマナーが悪い(50代/男性/大阪府)
・他の利用者との距離がちかくてプライバシーが保てないことがあった(50代/男性/大阪府)
利用者の不満は「トイレの清潔さ」や「水場の利便性」といった設備面に加え、「マナーの悪さ」や「プライバシー不足」など環境面にも及んでおり、快適な利用には両面での改善が必要なようだ。

キャンプ宿泊施設で「泊まってみたい」っと思うものはログハウス51.1%がトップ。グランピングテント43.6%、コテージ・バンガロー42.2%が続く。
さらにこの秋の行きたいキャンプ場という質問に関しては温泉付き39.1%が最上位。紅葉の山間37.0%、湖・河畔28.6%。景観と癒やしに票が集まった。
運営者の最大の壁は“費用”と“手続き”


運営者の8割超がキャンプ場やコテージの需要増を実感しており、運営も約8割が関心があると回答。
一方、「ハードルと感じることは?」という質問には「維持・メンテ費」55.3%、「建設・改修費」52.2%、「行政手続き」35.0%。新設時に重視するのも「建築コスト抑制」41.6%が最多で、「非日常体験」34.1%、「短工期・導入容易」33.2%が続く。

ログハウス/トレーラーハウス等の導入には約7割が前向き(「取り入れたい」27.9%/「条件次第」44.3%)という結果になった。
自然を浴びつつ気持ちよく眠れることが肝心。ログハウスのような小さな個室を混ぜれば、理想と現実の距離はぐっと縮まる。紅葉と湖面、湯けむりまで、いいとこ取りの一泊にしてみてはどうだろうか。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ビックボックス
URL:https://www.fin-bigbox.com/