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ガルヴィ30周年特別企画 「パートナーブランドと振り返るキャンプシーン」 〜新富士バーナー山本晃社長インタビューその2〜

2021.07.14

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新富士バーナーの歴史
1978年、愛知県で工業用バーナーのメーカーとして新富士バーナー創立。1990年発売の工作用ポケトーチがキャンパーの間で話題となり、1992年にSOTOブランドが誕生した。以降、日本の気候にマッチするステンレス製のツーバーナー、2001年に商品化された世界初プラチナ発光ランタンなど新たな試みに挑戦し続けている。

山本 晃社長 
山本始氏が立ち上げた新富士バーナーを引き継ぎ、2007年より社長に就任。火のもつ力を、だれもが安心・安全に享受できる製品開発に心血を注ぐ。趣味は山歩き、釣り。

信頼を得るまで一朝一夕とはいかない

「日本の気候は高温多湿で、燃焼器具も錆びやすい。そこで誕生したのがステンレス2バーナーです」

大半のツーバーナーは安価な鉄、軽量なアルミを採用していたが、SOTOは錆びずに長く使えるようステンレスを採用。燃料の斜め置きも珍しい。

 ステンレス2バーナーは汚れても水洗いできると話題となった。さらに当時のキャンパーは、カセットボンベ式バーナーは寒さに弱いとあきらめていたが、SOTOは当初よりブースターを搭載していたのも画期的。

 「1998年にG‘zというシリーズを立ち上げました。今までになかったものを開発しようとがんばって、世界初のプラチナ発光のG-メタルランプを発表したのは2001年のこと。プラチナを溶かさず燃焼させるのが大変でした」

グラビティ・ガジェット・ギアの意味を込めた新シリーズが登場。今年、ガス充塡式のHinotoが発売されたが、G’zシリーズがSOTOのガス充塡式ランタンの元祖。

2009年、マイクロレギュレーターが完成

 マントル不要のメタルランタンは、バイク好き、とくに山道を走るオフロードライダーが熱視線を注いだものだ。

 「当時は実績が不足していたのも事実。由緒ある欧米ブランドに比べて信頼を得られていませんでした。もっと本格的なアウトドア用燃焼器具を作りたいと思い試行錯誤。2009年、マイクロレギュレーターの完成でようやく肩を並べられるようになったかな」

マントル不要のガスランタンを発表。唯一無二のユニークな製品だったが、G-メタルランプは2016年に製造終了。OD缶を取り付けるプラチナランタンは現在も販売中のロングセラーだ。

 今では名だたる登山家がSOTOを愛用している。

 「室内で成功しても、自然環境でうまくいくとは限りません。ストームブレイカーは意気揚々と登山隊に最終サンプルを送り、南極で使ってもらったところダメ出しを受けました。

 燃焼器具はバランスが大切で、どこかを少しいじって改善すればいいわけではなくイチから考え直さねばなりません。発売は1年延期しましたが、貴重な意見を聞けるいい経験でしたね」

インタビューその3へつづく

聞き手/大森弘恵
写真協力/新富士バーナー

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