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1年半かけて7千坪の雑木林を仲間と開拓。大阪豊能郡に上質なグランピング&キャンプスペース【杜のテラス】

2021.06.02

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大阪で初めてグランピングを提供し、大人がゆっくり過ごせるグランピング&キャンピングスペースとして人気なのが、豊能郡能勢町にある「杜のテラス」だ。

オーナーの東浦清隆さんは新卒で株式会社リクルートに入社。不動産、ブライダル、中古車と、それぞれの情報誌で広告営業として26年間走り抜いた。50歳を前に、これまでとまったく違うフィールドに出てみたい、と退職を決意。

「それまでと打って変わって、顧客と直接触れ合える実業をしたいと考えたんです」(東浦さん)。心に浮かんだのは、40歳のころからハマったというキャンプで見た光景だった。避暑を兼ねて毎年夏に家族と奥飛騨の平湯キャンプ場尾に通っていたところ、ある年忘れられないシーンに遭遇する。

「私よりきっと10歳は軽く先輩だと思しきバイカーのお2人が、必要最小限のギアをちんまりと並べて、焚火をしながら実に楽しそうに語り合っていたんです」(東浦さん)。それまではキャンプといえば賑やかに、ファミリーやグループで行うものだと思っていた。しかし2人の様子を見て「大の大人が童心に返って、心からリラックスできる場。それこそがキャンプの醍醐味なのではないか」と思うようになる。

「都会や日常の喧噪から離れて、誰に気を遣うこともなく骨の髄までリラックスできる空間で、ソロで焚火をしながらワインをたのしんだり、昼間は読書、日暮れからは星空を眺めながらあれこれ思いを巡らせたり。気の置けない友人やパートナーと普段は話さないようなことを語り合ったりするのも最高ですね」(東浦さん)。理想のキャンプスタイルもそんな風に変化した。

周りに茅葺屋根の家が残る7千坪の鬱蒼とした雑木林だったところを約1年半かけて自分たちの手で開拓、造成した。40年来の旧友、大学時代のサークル仲間、前職の同僚たち。皆がボランティアに駆けつけてくれた。林を切り開いて遊歩道を設け、重い石を一輪車で運んで石畳を作り、汗水を垂らして自分たちの手で少しずつ理想を現実にしていった。

「なんのインフラも無いなかで、蛇口から初めて水が出たシーンはまるで『北の国から』を彷彿とさせるものがあり、今でも感慨深く思い出します」(東浦さん)。こうして建築以外をほぼ自分たちで作り上げた「杜のテラス」は、創業以来〈大人がゆっくり楽しめる、自然豊かな上質空間〉をコンセプトに掲げている。

HPにも「お子さまたちが元気に走り回る〈ファミリー向けのキャンプ場〉とはまったく違うコンセプトのキャンプ場です」「大人数で賑やかにグルキャンを楽しみたい方々にもご遠慮いただいています」と明記。多くのゲストがそのことを理解した上で利用し、コンセプトに沿った場が保持されているという。

現場の管理をスタッフ2名含めた3名で行っている。他のキャンプ場に比べると少数ではあるが、それを補うようにキレイに使ってくれるゲストがほとんどだったという。「常連さんのなかにはテント撤収後に場内全体のゴミ拾いをしてくださったり、一輪挿しにそっと生け花を飾って炊事棟に置いてくださる方も。ルールやマナーに対する意識の高いお客さまに育てていただいてるのを実感します」(東浦さん)

あの日、平湯キャンプ場で見た二人の格好いいゲストが見せてくれた、大人の豊かな遊びがこうして受け継がれている。

杜のテラス
大阪府豊能郡能勢町山辺
http://mori-no-terrace.com
*宿泊予約はHPより。
*ピクニック(デイキャンプ)の予約は電話のみ(TEL:090-8863-6974 受付時間 9:00-16:30 /通年営業)

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