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山畑理絵の記事一覧(9件)

【アウトドア派ママの推しアイテム】 モンベルがつくった本気の「抱っこ紐」
【アウトドア派ママの推しアイテム】 モンベルがつくった本気の「抱っこ紐」
アウトドア派のママがIN&OUTで「本当に買ってよかった」と思っている育児アイテム、それがモンベルの抱っこ紐。「ムーンライトテントは知らないけど、ポケッタブルベビーキャリアは知ってる」というくらい、じつはシティ派ママさんにも人気のアイテムを、キャンプ/登山歴13年・ママ歴1年のライター山畑理絵が“推し”の理由を語ります。“抱っこ紐難民”から救ってくれた、私的神アイテムわたしが第一子を出産したのは、1回目の緊急事態宣言が解除されてすぐの頃。もともと産後しばらくは外出するつもりはなかったものの、世の中がほんの少し落ち着きを取り戻しはじめても、ご近所の散歩すら気乗りしない日々が続いていました。もちろんその理由には世の中の情勢もありますが、なにより「これだ!」と思える抱っこ紐に出会えなかったことも大きくて。疲れにくさやフィット感を優先すると、抱っこ紐はガッチリとしたつくりになり、重くなる。クルマもしくはベビーカーとの併用を考えていたわたしにとって、使わないときに荷物になってしまう点がどうしてもネックで、なかなか決められずにいました。普段使いはもちろん、キャンプやハイキングでの使用も視野に入れて探していましたが、抱っこ紐って意外と選び方が難しくて、アウトドアに向いていないモデルが多いんですよね…。そんななか、わたしの沈んだ気持ちを押し上げてくれたのがモンベルのポケッタブルベビーキャリアとの出会いです。だから、好き。ポケッタブルベビーキャリアの推しポイント抱っこ紐難民になるなか、アウトドアでお世話になっているモンベルから抱っこ紐が出ていることを知り、口コミを調べれば調べるほど自分にとっての正解は「これだ」と思うように。そこで今回は、約1年間ヘビロテする中で感じたポケッタブルベビーキャリアの推しポイントを語りたいと思います!1、薄くて軽いけど、心地のいい密着感があるいろいろな抱っこ紐を試しましたが、はっきり言って、安定感のある抱っこ紐は他にもあります。でも、ここまで薄くて軽いのに、親の体に負担が少なく、心地いい密着度を感じることができたのがポケッタブルベビーキャリアでした。フィッティングしたときにお互いの体が優しく密着するので、抱っこしている時間が心地よく感じるんですよね。腰と肩で重さを分散させて抱っこできている感じがあって、性能のいいバックパックを背負ったときの感覚に似ているというか。さすがたくさんのバックパックを開発してきたモンベルならではの技術だなぁと、使うたびに思います。それに抱っこ紐自体372gと軽いので、これも負担を感じにくい理由のひとつでしょう。2、着脱が楽ちんバックパックのベルトを調整するときと同じ要領で、抱っこ紐のフィット感も自由に変えられるので着脱が億劫に感じません。パパとママで体格差があってもシェアOK!3、場所をとらないわたしの場合、抱っこ紐を四六時中使うわけではないので、持ち歩くときに邪魔に感じないところも重要視したポイント。折りたたんでジッパーポケットのなかに収納できるので、とてもコンパクト。引っ掛けておくときも、省スペースでいい!4、洗ってもすぐ乾く素材はナイロンとポリエステル。洗ってもすぐ乾くので、汗ばむ時期でも気軽に洗濯できます。ネットに入れて洗濯機にポイ。そのあと陰干しすれば、あっという間に乾きます。5、有能なポケット子どもとのお散歩のときは、なるべく手ぶらでいたいと考える親御さんは多いはず。ポケッタブルベビーキャリアにはマチつきのジッパーポケットがあるので、オムツ、タオルハンカチ、ポケットティッシュ、小銭などの小物はそこにイン。短時間のお散歩なら手ぶらでOKです。暑い時期は保冷剤、寒い季節ならホッカイロを入れておくのにもちょうどいいんですよね、このポッケ。6、寝ちゃっても頭がグデングデンにならないフードがついているので、子どもが寝てしまっても頭がグデングデンになりません。子どもが小さいうちは本体に収まってくれるからいいんですけどね、成長と共に頭が収まりきらなくなったので、このフードがいい仕事をしてくれています。ずっと手で支えなくていいから、親も楽ちん。ただ、ここだけ色がグレーなので意外と目立つ…。ファスナーやジップタイ、ループまで本体と同系色で統一されているので、できればフードも同じ色がよかったな…と思わなくもないですが、まぁ常に使う部分ではないし、メッシュで熱がこもりにくいからよし!7、デザインがシンプルモンベルに聞いたところ、もともとはハイキングなどアウトドアシーンを想定して開発されたそうですが、デザイン、色味ともにスポーティー感がないので、タウンユースしやすいシンプルなデザインもいい。さりげないロゴもよき。8、それでもって、コスパ最強!これだけ考えられたつくりで、ルックスもよく、6,000円台で買えるというコストパフォーマンスのよさ。だからこそ、普段モンベルに馴染みのない親御さんたちにも人気があるのだと思います。なかには2万円以上する抱っこ紐もありますが、抱っこ紐は3歳くらいまでの一時的なお助けアイテムなので、この価格で買えるのはめちゃくちゃ嬉しすぎる。子どもと一緒に、アウトドアを身近に愛娘とのお出かけ全般を支えてくれている、モンベルのポケッタブルベビーキャリア。アウトドア派のママ・パパはもちろんですが、高性能でコスパがよくデザインもシンプルなので、日常使いしたい方にも声を大にして推したい!▼対象月齢など、基本的なスペックはオフィシャルサイトからチェックできますモンベル/ポケッタブルベビーキャリアhttps://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1133216
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「登山を楽しむ日本人のため」、23年前に生まれたカリマーの“定番リュック”
「登山を楽しむ日本人のため」、23年前に生まれたカリマーの“定番リュック”
変わらずに愛されているアウトドアアイテムがある。機能性なのか、はたまたデザインなのか、長く選ばれ続けるにはそれなりの理由があるのだろう。そして同時に、多くのキャンパーやハイカーの思い出も含まれている。そんな逸品の歴史を辿る企画、第四回目はカリマーのリュックサックだ。「サイクルバッグ」メーカーから、冒険家から信頼される「リュックサック」メーカーへ。1946年、イギリス北西部にあるランカシャー州で誕生した「カリマー」。今となっては登山のイメージが強いカリマーだが、実はサイクルバッグメーカーとして創業したのが始まりだった。カリマー(karrimor)の由来は、「carry more=もっと運べる」。必要な道具を過不足なく運ぶことのできるタフで機能的なサイクルバッグは、次第に登山家にも知れ渡ることとなり、クライマー向けのリュックサックを手掛けるようになっていく。サイクルバッグで培ったノウハウを生かし、クライマーの要望に耳を傾けながらリュックサックの開発に勤しむ。そうして生まれたのが、一本締めタイプの「ピナクル」だ。カリマー発足からおよそ11年後の1957年、カリマーの“第二章”が幕を開けた。一本締めで、中身の出し入れがしやすい「ピナクル」。岩場でのダメージに耐えられるよう丈夫な帆布でできているその後も、世界の名だたる山に挑戦する登山家を支援しながら、彼らの目的にかなう商品を開発し続けていく。その熱意の甲斐もあってか、カリマーのリュックサックは世界各国の遠征隊に採用され、クライマー御用達のメーカーとして確固たる地位を築いていった。1975年、女性として初のエベレスト登頂を果たした田部井淳子氏もカリマーのリュックサックを背負っての登頂だった。歴代カタログからは当時の山岳シーンを垣間見ることができるこうして数多くの遠征隊から絶大な信頼を得たカリマーだが、現状に甘んじることなく、次々と新たな開発に取り組んでいく。1983年には、“背面長を無段階調整できる”という、これまでのリュックサックには考えられなかった画期的なシステムを発表。人間の体型は人それぞれ。ならばリュックサックの背面を、身長や体型に合わせて調整できるようにしようと考え、それを可能にしたのだ。背負ったままでも、ベルトをひくだけで調整できる。この画期的な機能は〈SAシステム〉と名付けられたこの〈SAシステム〉のおかげで、誰でも自分に合ったフィット感を得られるようになり、カリマーの評判はますます高まっていった。登山を愛する日本人のために生まれた「リッジ」1990年代になると、日本におけるカリマーを象徴するベストセラーモデルが誕生する。「リッジ(ridge)」シリーズだ。「当時(1990年前後)は中高年登山ブームが起こり、70年代に若者で登山を支えてきた世代に加え、新たに登山を始めた方々も加わり、自分のスタイルに沿った登山を目指すようになりました。それに伴い、クライミング指向のモデルからトレッキング指向のモデルへと主流が移行。おもなユーザー層が中高年になったことで、見た目の勇ましさよりも「実質的に楽で使いやすい」リュックサックへとユーザーの求めるものが変わっていったのです」と、カリマーインターナショナル 広告宣伝部の中島氏は話す。1999年に登場したリッジの初代モデル。クラシカルなデザインが時代の流れを感じさせるベースとなるモデルは英国のラインナップから選定し、日本人の体型を考慮した背面システム、日本のユーザーの好みに合う仕様やカラーに仕上げた。というのも、当初イギリスで販売されていたリッジはイギリス人の体型に合わせて作られていたため、日本人向けに開発する必要性があったという。「特に女性の体格差は大きく、測定値では決められない微妙な修正が必要でした。標準的な体型の女性に実際に背負ってもらい、フィット感などを微調整。また女性は年齢とともに背中が丸くなり、肩が前に出る巻き肩の方が増えることも考慮して設計。カラーに関しても、開発当時は地味なカラーが多かったので明るいカラーを中心に展開しています」(中島氏)2022年4月現在のリッジは10代目。アップデートを重ね進化を続けている努力と時間を費やし開発されたリッジはやがてカリマーの“顔”となり、20年以上に渡りユーザーから支持を得るベストセラーモデルとなっていく。「リッジのメインコンセプトは「楽で使いやすい」ですが、10代目モデルのサブコンセプトは「Versatility(多機能性)」にしています。シンプルな見た目のなかにある、多彩な機能。オールシーズン、オールラウンドなリュックサックを目指して開発されました」(中島氏)表向きは分かりづらいかもしれないが、リッジはモデルチェンジごとにこういった“サブコンセプト”も設けられているそうだ。「10代目モデルは大容量のフロントポケットが特長的で、ヘルメットも収納できる広いマチ付きになっています。また特殊な型紙を採用した立体構造のヒップベルトもポイントで、腰骨の出っ張りが当たる部分を凹むように設計し、締めた時にフィットするようにしています」(中島氏)左:収納スペースを拡張してくれる大型のフロントポケット。ヘルメットも入る。右:ヒップベルトは腰骨の出っ張りが当たる部分を凹むように設計。平面ではなく“立体的に”腰骨を包み込むこのヒップベルトは、重量挙げの選手が巻いている腰ベルトと同じ要領で、背骨をきれいな形で保てるように背筋をサポート。その結果、体幹がいい状態になり足上げも楽になるそう。こうした独自機能のほか、サイズ展開が複数用意されているのもリッジの魅力。30L、40Lの容量ごとに、背面長の長さが異なるスモール、ミディアム、ラージがある。体格に合わせて選べるので、小柄な人も、高身長の人も、それぞれに合ったフィット感が得られるのだ。背面長はS、M、Lの3タイプあり、使用する人の体格に合わせて選べる左:30Lモデルは内側に仕切りがなく筒状。右:40Lモデルは下部に開閉式の気室があり、荷物の仕分けに便利背負ってラク。使ってラク。見た目のカッコよさだけでなく、“背負い心地のよさが核にある”からこそ、リッジは長年愛されるのだと筆者は思う。ちなみに、2022年春に同シリーズに「リッジ+(プラス)」が新登場。大きな変更点は生地で、210デニールのミニリップストップナイロンと420デニールのハイデンシティナイロンが使用され、より丈夫なつくりとなる。また、ヒップベルトにはベルクロがつき、着脱によって微調整できるようになった。同シリーズの新顔「リッジ+」の50Lモデル展開する容量は、これまでの30L、40L、そして新たに50Lが加わり、より幅広い用途に対応する。そこまで荷物が多くないハイカーなら、50Lはテント泊でも活躍してくれるだろう。現在、カリマーのウェブサイトでリッジ+の先行予約がスタートしている。実物が見たいという方は店頭販売を待とう。周りに埋もれない、カリマーの強み登山用リュックサックの選択肢は、とてつもなく多い。ひとたびアウトドア専門店に行けば、大きさもサイズもさまざまなリュックサックが壁一面にずらりと並んでいる。そのなかでカリマーは、どういったところを競合他社と差別化しているのだろうか? 「カリマーは誰にでも合う可能性を大切にしています。その中でも強みはフィット感で、人間工学に基づいた設計が他社との違いと自負しております。リュックサックの快適性を上げるためには、運動性を妨げず、さらに背中の上で安定させることが重要。ですが、この二つは相容れない関係性で、両立しがたい。そのため、いかに双方のバランスを取って快適性を上げることができるか、日々追求しています」(中島氏)年々変化するニーズに対し「今ユーザーが何を求めているのか?」を細かく拾い上げ、開発に反映しているカリマー。売れているモデルをさらによりよく改良する姿勢、そのフットワークの軽さは、“企業努力”があるからこそ。カリマーは山を楽しむ私たちの“背中”を、快適にサポートし続ける。取材協力/カリマー  https://www.karrimor.jp写真提供/カリマーインターナショナル、山畑理絵(一部)
アイテム 
68年経ってもなお人気!レトロかつ高機能なコールマンのクーラーボックス「スチールベルトクーラー」
68年経ってもなお人気!レトロかつ高機能なコールマンのクーラーボックス「スチールベルトクーラー」
変わらずに愛されている、アウトドアアイテムがある。機能性なのか、はたまたデザインなのか、長く選ばれ続けるには、それなりの理由があるのだろう。そして同時に、多くのキャンパーたちの思い出も含まれている。そんな逸品の歴史を辿る企画、第3回目はコールマンのクーラーボックスだ。“弾薬ケース”がヒントになったクーラーボックスキャンプ用品ブランドとして、誰もがその名を知る〈コールマン〉。キャンプ事情に疎い人でも、キャンプグッズといえばコールマンを思い浮かべる人が多いのではないだろうか?コールマンが誕生したのは、1901年のアメリカ・オクラホマ州。今から120年前に遡る。ライト兄弟が有人動力飛行に成功した1903年、コールマンは自家製ランプの製造をスタート。1914年には世界で初めて屋外用のガソリンランタンを発売した。ロゴマークにランタンが使われているのは言わずもがな、同ブランドを象徴するアイテムだからだ。  そして、時代は変わる。1918年に第一次世界大戦、1945年に第二次世界大戦が幕を閉じると、人々には自由な時間が増え、自動車が普及し、積極的にレジャーを楽しむ時代に突入していった。そんな激動の時代を経て1950年代に開発されたのが〈スチールベルトクーラー〉である。ガソリンランタン同様、コールマンを語るうえで外せない名品だ。1954年に発売された初代モデルは、ロゴと一緒にペンギンが描かれていたことから“ペンギンクーラー”と呼ばれることもあったそう「初代モデルは、外側に亜鉛メッキ銅板、内側にはブリキを用いていました。軍隊で使用されていた“弾薬を運ぶケース”をヒントに開発されたと言われているそうです」と、コールマンマーケティング本部の梅園氏は話す。そして1970年代に入ると、外側にスチール、内側にはプラスティック成型の素材にアップデート。使用する断熱材は、保冷力をパワーアップさせるため、また環境にも配慮し時代とともに改良を重ねているというが、1970年代には現在のモデルとほぼ同じ仕様になった。1970年代のスチールベルトクーラー。当時は「スノーライト」というモデル名だった。この頃からすでに現行モデルの面影が火災後の車内に残された、冷凍食材……⁉︎スチールベルトクーラーは当時から保冷力の高さに定評があった。その証拠に、こんな伝説が残されている。アメリカでスチールベルトクーラーが流行していたある日、自動車事故により車が大炎上。決死の消火活動を経て無事に鎮火したものの、当然車は真っ黒焦げの状態になってしまった。しかし、その車内からは原型を留めたスチールベルトクーラーが発見された。しかも蓋を開けてみると、そこにはカチコチに凍ったままの冷凍エビがぎっしり詰まっていた……! というのだ。クルマの火災ともなれば何百度という高温になっているだろうから、それに耐えただけでなく“中身まで守っていた”というのは本当に驚くべき性能である。梅園氏によると「これが何年に起きた話なのかは不明」とのことだが、この一件により“スチールベルトクーラー最強説”が誕生したのは間違いないだろう。シンプルのなかにある高機能現在のスチールベルトクーラーは、ステンレスをスチール塗装し、断熱材に発泡ウレタンを使用している。ステンレスとスチールは、どちらも強度のある金属。外側をそれら金属で二重構造にすることで耐久性を高め、内部を保護している。これは他のクーラーボックスには見られない頑丈なつくりで、高級感が漂う理由はここにあると筆者は感じている。断熱材は、フタとボディに断熱材として使われている発泡ウレタンの厚みは3cmで、フタとボディに封入。見えない部分なので分かりづらいが、保冷力に長けた発泡ウレタンを2種の金属とプラスティック成型の間に“サンドイッチ”することで、外気の影響を受けにくくしている。だから「暑い日でも中身がキンキンに冷えたまま」を実現できるのだ。サイズは、横幅60×奥行42×高さ41cm。2Lペットボトルが縦置きできる高さがあり、12本収容できる。人によってキャンプスタイルは様々なので、これが“大きすぎる”場合もあるが、保冷剤を入れることも考え、少し大きいと感じるくらいのサイズがクーラーボックスを選ぶときのポイントだと個人的には思っているので、キャンプ料理をこだわる人や、ファミリー層にはもってこいの大きさだろう。そして、カラーバリエーションも魅力のひとつ。現行カラーのシルバー、バターナッツに加え、折に触れて復刻カラーやアニバーサリーカラーが登場しファンを沸かせている。愛用者からは、「サイズも大きすぎず小さすぎずちょうど良い感じ。永年使用し続けているが錆びないし、一生使えそう」、「レトロな感じでカッコいい。2リットルのペットボトルが縦に入るのでとても便利」、「排水口があるので、水を溜めたり、帰ってきて洗ったりする際にとても便利」といった声が届いていると梅園氏は話す。大自然の中で、キンキンに冷えたビールが飲みたい。そんなキャンパーの願いだって、スチールベルトクーラーがあればいとも簡単に叶えてくれるのだ。キャンパーにとって「憧れのスチベル」。なぜ68年も愛されるのか2022年で誕生から68年が経つが、これほど長きに渡って売れ続けるアイテムはそうない。当時のレトロさは残しつつ、保冷力や素材が時代とともに進化しているからこそ、令和になっても人気が衰えないのではないだろうか。51Lという大きさ、約7.5kgという重さ、そしておよそ3万円という価格。これらを踏まえると決して“万人受け”するスペックではないが、大容量で、なおかつ保冷力が高く、デザインもカッコいい。だから、いつの時代もキャンパーにとって「スチールベルトクーラー」は憧れの存在なのだろう。取材協力/コールマン  https://www.coleman.co.jp写真提供/ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部
アイテムクーラー・保冷 
ナイフは危ないものじゃなくて、人を“生かすもの”。親子で一緒に学ぶ「ナイフ育」
ナイフは危ないものじゃなくて、人を“生かすもの”。親子で一緒に学ぶ「ナイフ育」
「キャンプから学ぶ」をテーマに、親子がキャンプを通して学べる“新しい視点”を提案する連載。各回その道に精通したゲストを迎え、子どもとキャンプへ行ったときにできる自然の学びをお伝えしていきます。今回のテーマは、「キャンプ×ナイフ育」。■”ナイフ”は危ないだけのもの?お肉や野菜を切ったり、魚を捌いたり。ナイフや包丁といった刃物は、わたしたちの生活になくてはならない道具です。しかし便利な反面、取り扱いには細心の注意が必要です。これは言わずもがなですよね。とくに小さい子どもには、“ハサミであっても積極的に触ってほしくない“というのが親のホンネ。子どもの安全を守るために“危ないものは回避する”、これは親として当然の心情だと思います。かくいう筆者も小さな子をもつ親なので、ハサミを持っていたら冷や冷やします。だってケガするかもしれないし……。でも、ハサミやナイフを使うことで、モノづくりや料理の楽しさを知ったり、危険なこと、安全なことへの意識を育んだり、いい機会になるのも事実。“危ないから”という理由だけでその機会を奪ってしまうのは、子どもの想像力や好奇心を狭めてしまうのではないかと、親としてはとても悩ましいところ。ですが、そもそも親がナイフの安全な使い方を知らないと、教えることってできませんよね。今回は、「子どもに安全なナイフワークを教えたい」と考えている親御さん、そして「基本的なナイフの扱い方を知りたい」キャンパーに向けて、安全なナイフの扱い方をご紹介します。ただ、言葉と写真だけは行き届かない部分もあるため、この記事では要点だけをまとめることにしました。詳しく学びたい方は、記事末に紹介している動画や講習会を参考にしてください。■「キャンプ×ナイフ育」を教えてくれる人ワイルドライフクリエーター 荒井裕介さんナイフ歴40年。サバイバル、ブッシュクラフト、バグアウトスキルを活かしたスクールを主宰。私生活では3児のパパであり、長女は2歳半からナイフデビュー。狩猟やクラフト、料理、アウトドアギアのレストアなどアウトドアや野外活動に造詣が深く、著書に『アウトドア刃物マニュアル』、『サバイバル猟師飯』、『TARP WORK』(いずれも誠文堂新光社)がある生粋の野遊び人。荒井裕介you ちゃんねるhttps://www.youtube.com/channel/UC44o83YZz4HXFnp85V8u3nQ■ナイフは生活を豊かにするものだこんにちは。ワイルドライフクリエーターの荒井裕介です。僕は3歳のときに父からシースナイフ(アウトドアで使われるケース付きの小型ナイフ)を持たせてもらったことがきっかけでナイフに魅了されました。近年、ナイフは子どもには危険な道具とされていますが、本来は危険ではなく、一番原始的な道具であり、情操教育において大切な知識と技術を学べるものだと考えています。ナイフは〈道具〉と〈武器〉、その両面を持っています。〈道具〉として正しい扱い方を覚えることで、道具への知識と愛情を育て、〈武器〉としての使用をなくしたい。これが僕の想いです。道具で、道具を生み出す。道具を生かして、生活を豊かにするー。ナイフを通じて、考える、活かす。そして所持する責任を学んでほしいと思っています。■荒井さん流「キャンプ×ナイフ育」のポイント・まず推奨年齢について僕の娘は2歳半でナイフを扱い出しました。でも、さすがにこの年齢で“スパッと切れる“ナイフを渡すのはハードルが高い。そこで、“ギコギコと切る“ような空き缶で作ったナイフや、鹿の骨で作ったボーンナイフで食材を切ることからスタートしました。市販のアウトドア用ナイフなら4歳以降を推奨します。「4歳でナイフは早すぎる」と思われるかもしれません。でも、物事の善悪がついていない幼少期からナイフの扱い方を教えることで〈責任感〉や〈愛情〉、〈道具への知識〉を育むことにつながると僕は考えています。ただし、これは親がナイフの安全な扱い方を心得ていることが大前提です。今回は親御さんの学びにもなるよう、知っておくべきナイフの基本をお伝えしていきます。・用意するもの○長袖・長ズボン○手のサイズに合った革の手袋(ゴム引きの手袋でもOK。ただし軍手はNG)○アウトドア用のナイフ(モーラナイフの「コンパニオン」や「エルドリス」、オピネルの「先丸ファーストオピネル」といったナイフが貫通しないシース付きのモデルが好ましいです)※先ほどアウトドア用ナイフの推奨年齢は4歳以降と書きましたが、これはあくまで目安。お子さんの様子に合わせて選んでください○太さのある木の枝・ナイフの基本的な扱い方《基本STEP1》ナイフの握り方荒井さんの長女(8歳)が現在使っているのはモーラナイフの「コンパニオン」。2,000円ほどで手に入るナイフの握り方は、中指、薬指、小指の3本で握ってから、人差し指と親指の股の中心にナイフがくるようにします。人差し指と親指はガイドとして利用するだけで、力は込めません。《基本STEP2》シースに収める、出すを練習するプラスチック製のシースは耐久性が高く、万が一転んでしまっても刃が突き出ないので安全度が高い握り方を覚えたら、次はシースに収める、出すの練習をしましょう。周囲に人がいないことを確認してから、ナイフとシースをしっかり目視して正確に抜き差しします。ゆっくりでいいので、空振りすることがないよう、しっかり目で見て行います。写真では腰に下げていますが、最初は首から下げて扱える「ネックタイプ」が目視しやすいのでおすすめです。・キャンプでナイフを使ってみる《応用STEP1》バトニングにチャレンジバトニングとは、ナイフで薪を割ることです。ナイフの基本の扱い方がしっかり身についたら、バトニングにチャレンジしてみるのもいいでしょう。バトニングでは決してナイフの先端部分を叩いてはいけません。折れてしまう可能性があり危険です。また、力づくで叩かないようにします。《応用STEP2》枝を削ってみる焚きつけ用に枝を削ってみるのもいいですね。削る際はナイフを動かすのではなく、ナイフを固定して対象物(木)を引くように動かします。*これらに慣れたら、ブレードの付け根からカーブエッジまでをしっかりと使う練習をしたり、エッジを滑らせて使ったり、ステップアップしていきます。■とくに注意したい7つのこと1、どんな時でも、ナイフより前に手を出さないイメージしてみてください。“刃より前に”手が出ていなければ、ナイフによってケガをすることはありませんよね? どんな時でも、ナイフより前に手を出さない。これを徹底しましょう。2、両足の間で作業しないナイフは必ず体の外側で。両足の間で作業するとケガの恐れがあります。3、ナイフの受け渡しは〈横並び〉で対面でのナイフの受け渡しは、フィールドではNGです。なぜなら刃を少ししか保持していないので、不意に刺さってしまうことも考えられるからです。フィールドは不整地。つまずいてしまうこともあり得ます。そのためナイフを受け渡しするときは、横に並んだ状態で行うと安全です。4、ナイフを抜き身の状態で置かないナイフを出したあとはテーブルなどに置かず、使わないときはすぐシースにしまいましょう。抜き身で放置は、厳禁です。5、ナイフはきれいに保つ全ての作業を終えたら、または作業ごとにナイフが汚れていたら綺きれいにします。汚れを落とすとナイフを衛生的に保てるうえ、刃こぼれなどの破損に早く気が付けるからです。細やかなチェックやクリーニングはより快適にナイフを使用できる環境を作り出します。6、しっかりと切れる状態に研いでおく切れない方が安全と思われがちですが、実は切れないナイフの方が危ないです。切れる=力を使わずに作業ができます。力で無理やりナイフを動かすことは事故に繋がります。切るのに力はいりません。刃を動かすことが大切です。7、周囲に気を配るナイフを使うときは、「両手を広げた状態で、内側に人がいないとき」に使用します。人が来たら作業をやめましょう。作業だけに集中せず、周囲への意識も忘れないように。■便利な道具として “ナイフ” を身近に決してナイフは危ないものではありません。正しく使えば、安全で便利なものです。「作る・使う・活かす」を普段の生活に取り入れ、ナイフを便利な道具として身近に感じてほしいと思っています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー■詳しく知りたい人は荒井さんは『Bush Craft & Bug Out School』を定期的に開催中。子どもと一緒にナイフワークを学びたい方、子どもにナイフワークを教えてほしい方に向けた講習会もあるそうなので、詳しくは荒井さんのFacebookをチェックしてみてください。またこちらの動画に今回ご紹介した内容が詳しく紹介されているので合わせてご覧ください。ナイフの選び方と使い方を知る。子供と学ぶナイフのルール!番外編。 - YouTubeFacebookhttps://www.facebook.com/shashinkaaraiyusukeYouTube『荒井裕介you ちゃんねる』https://www.youtube.com/channel/UC44o83YZz4HXFnp85V8u3nQ取材/山畑理絵文・写真/荒井裕介、山畑理絵(一部)
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41年前に誕生したモンベル「ムーンライトテント」、リニューアルしても変わらない指針
41年前に誕生したモンベル「ムーンライトテント」、リニューアルしても変わらない指針
変わらずに愛されている、アウトドアアイテムがある。機能性なのか、はたまたデザインなのか、長く選ばれて続けるには、それなりの理由があるのだろう。そして同時に、多くのキャンパーたちの思い出も含まれている。そんな逸品の歴史を辿る企画、第2回目はモンベルのテントだ。“日本のテントの定番”を生んだモンベルアウトドア愛好家にとって、モンベルが日本を代表するアウトドアブランドであることは周知の事実だろう。「Function is Beauty(=機能美)」と「Light&Fast(=軽量と迅速)」をコンセプトに掲げ、46年にわたって独自のノウハウを詰め込んだものづくりを行う日本発アウトドア総合ブランドだ。 ロゴの変移。上)創業から1986年まで使用された初代ロゴ。中央)二代目までは丸ロゴで、1989年までの3年間使用された。下)そして現在のロゴに至る モンベルは高品質の製品が“いつも手ごろな価格で手に入る”努力や、時代のニーズに合った新製品の開発を欠かさない。その甲斐もあってか、いまやモンベルの製品はアウトドアユーザー以外にも広く浸透している。たとえば、公園に行けば子どもたちがモンベルの帽子をかぶっているし、乳児を抱くお母さんはモンベルの抱っこ紐を使っている。ビル街を歩けばビジネスマンがモンベルのスクエア型の黒いビジネスリュックを背負っていたり、冬はスーツのジャケットを脱いだらモンベルのインナーダウンを着ている、なんて姿も見かけたりする。もはやモンベルはアウトドアの域を超え、世間からも信頼を寄せられているブランドとして成長を遂げた。未就学児を育てるママから絶大な支持を得ている「ポケッタブルベビーキャリア」。軽量でコンパクト、だけどしっかりとしたホールド感があり疲れにくいと口コミで広まり、一時は入手困難になったほど人気アイテム そんなモンベルが今から46年前の創業後まもなくして着手したのは、テントの開発だった。その名は「ムーンライトテント」。これがのちに“日本のテントの定番”と言われるベストセラーモデルになっていく。多雨多湿だからこそ生まれた、“吊り下げ式”「1970年代頃のテントと言えば、重くてかさばるものが多かったんです。耐水すら十分にできていないモデルもあり、テントの周りに溝を掘って水はけ対策をする状況でした。今考えると環境にもよくないですよね」と、モンベル広報部の渡辺氏は話す。大学時代ワンダーフォーゲル部に所属していた渡辺氏も、かつてはそういったテントで仲間たちと山で寝食を共にしていたという。重たい、かさばる、設営もひと苦労……。そんな不便さを解決するべく、モンベルは1975年の創業と同時に、軽くて組み立てやすいテントの開発にいち早く動き出した。山の悪天候に耐えられるよう、耐風性・耐水性も重視。そこで誕生したのが「ムーンライトテント」だった。 1979年に発売されたムーンライトテント初期モデル (画像は2型) 作りたいテントのイメージは固まった。しかし、理想を具現化するための“材料”がなかった。ならば自分たちで作るしかない。そこで、繊維商社まで自転車で行ける距離のところに会社を構えることにした。当時はインターネットが普及していない時代。密に連絡を取り、コミュニケーションを深めるためには直接会いに行くのが良策。あえて繊維商社の近くに拠点を作り、三位一体となって生地の開発に取り組んだ。このムーンライトテントは、3種類のナイロンを使い分けている。「インナーテントは、撥水加工を施した70デニールのリップストップナイロンで軽量かつ強度を出します。グランドシートは防水性重視でウレタンコートを施し、強度のある70デニールの66ナイロンを。フライシートはグランドシート同様のナイロンをリップストップ地にして強度を担保しました。この創意工夫は創業者辰野の経験からくるものです」(渡辺氏)創業者の辰野勇氏は、モンベルを立ち上げる前に繊維や素材を扱う商社に勤めていた。その際に特殊な繊維にたくさん出会っていたため、素材に対して豊富な知識を持っていたのだ。 28歳のときに山仲間と株式会社モンベルを設立した辰野勇氏。アイガー北壁日本人第二登を果すなど日本のトップクライマーであり、山に精通している 「そして、テントの耐久性を出すために重要なのは縫製です。縫う=生地に穴を開けるということ。しかし、防水性を考えると穴は少ないに越したことはない。そこで、生地に負荷がかかる場所がどこなのか研究し、ストレスのかかる場所には生地をそれぞれ折り重ねました」(渡辺氏)ポリエステルスパンという強い糸を使ってダブルステッチの縫製を施し、高い耐久性を実現。当時はテントの縫製に特化した工場がなかったため、まずは自分たちでサンプルを作って耐久テストをするなど実験を重ねたという。今まで誰も思いつかなかったことを考え、実行し、製品化する。言葉にするのは簡単だが、気の遠くなる作業ばかりだ。しかしスゴイのは“素材”だけじゃない。テントの”デザイン”も画期的だった。「インナーテントを吊り下げ式にすることで、日本の多雨多湿な状況下でも比較的快適に過ごせるようにしました。三角形を基本とした接合方法なので、強度もあります」(渡辺氏)ポールにフックを引っ掛けて吊り下げることで、インナーテントの空間を生みアしている(画像は現行品の1型)吊り下げ式テントは、とにかく設営がカンタンでスピーディー。これは多くのユーザーが実感していることだと思う。これまで生地に縫い付けられたスリーブにポールを通す構造が主流だったインナーテント。これを吊り下げる形にすることで、フライシートの間に隙間が生まれ、何時間雨が降っても垂れ下がらず、通気性もよくなる。この画期的な構造は、“月明かりでも設営できる”ことから「ムーンライトテント」と名付けられたのだ。2020年、41年ぶりの大幅リニューアルに踏み切ったワケそんな画期的なテントは、2020年に41年ぶりに大幅リニューアルを遂げた。もはや日本のテントの代名詞として認知されていたベストセラーモデルのアップデートに踏み切った理由は、なんだったのだろうか?「もちろん、41年間何も変わらなかったわけではございません。マイナーチェンジは何度も行っておりましたが、大きく見直したのは2020年が初めてです。なぜなら、生地はもちろん、ポールの素材見直しや構造、また居住性など本格的に見直したらもっと良いものが出来る確信があったからです」(渡辺氏) 現在のムーンライトテント(画像は1型) アップデートされたところはいくつもあるが、特筆すべきは「軽量化」と「コンパクト化」、そして「居住空間の拡張」だ。素材は日々進化を遂げている。そのため生地とポールを見直すことで、今より軽くできるのは明確に分かっていた。そこで独自のノウハウを詰め込み、すべてのパーツの軽量化に成功。じつを言うと使用するパーツは増えているのだが(これについては後述)、総重量は2.3kgから1.71kgで、590gも軽くなっている。これは全体の30%減で、500mlペットボトル1本分以上も軽い。おかげで収納サイズもスマートになり、“健全なダイエット”は見事大成功となった。そして居住空間が広くなった点も、ユーザーとしてはかなり嬉しいポイントだ。初代ムーンライトテントはA型フレームだが、これはドーム型と比べると居住性が劣る。そこで、吊り下げるためのフックを1個から10個に増やし、丸く膨らませるような構造にすることで居住性を広くした。 初期モデルのインナーテント (画像は2型) 現行モデルのインナーテント。二つを比較するとアップデートされた点がよく分かる (画像は2型) また、天井フックやフレームと本体の連結部分など、部分的な設営もよりカンタンになり、設営のしやすさも格段に向上している。このように、設営がカンタンにおこなえるという当初のコンセプトのままパワーアップしたのだ。この圧倒的進化を受け、市場ではどのような反応があったのだろうか?「ムーンライトテントにはファンがかなり多く、それを変えるとなると否定的な意見が出るかもしれないと思ったのですが、“新しくなったし久しぶりにテント買い替えるか”という方がいらっしゃったようで、とても嬉しく感じています」(渡辺氏)山ヤが山ヤのために、山で本気で遊べるように作ったテント。それが41年という時を経て、ソロキャンプやバイクツーリングを楽しみたい人々からも受け入れられ、売上は好調だという。昨今のキャンプブームもあるだろうが、やはりムーンライトテントがエントリーユーザーでも組み立てやすく、快適だからだろう。 この秋、ファミリーキャンプでも使える大型の2ルームテント「ムーンライト キャビン4」を発売予定 現在、“ムーンライト”と名乗るモデルは、ムーンライトテント1人用~4人用のほか、今秋発売予定の「ムーンライト キャビン4」がある。大型になっても、ムーンライトテントのDNAは健在で、設営のしやすさ、居住性のよさ、軽量性どれをとっても文句なし。今後テントの購入を考えているファミリーキャンパーの新たな選択肢に加わるだろう。先駆者だからこその、真のモノ作り製品の開発にあたり「市場調査はほとんどしない」というのが、モンベルのやり方だ。これは創業当初から変わらぬ姿勢だという。「我々は自分たちの欲しいモノを作るという考え方です。モノ作りには眼力が必要ですから、作り手がそのアクティビティにハマり込まないと、いいモノは作れない」(渡辺氏)渡辺氏が言うように、モンベルは“社員こそ最大のユーザー”。近頃のモンベルの動向をみていると、子ども用品やペット用品の新作が相次いでいるが、これはやはり“中の人たち”の声を反映した結果なのだそう。 登山時、犬が越えられない地形に出くわした際に使えるよう開発された「ドッグキャリーハーネス」。愛犬と山を楽しむ社員の声により誕生したそう。老犬の介護にも役に立つ 製品にオリジナリティを出すためには、先駆者である必要があり、先駆者でいるためには、その道を突き詰めなくてはならない。そう考えると、「ムーンライト」という、吊り下げ式の快適さを知らしめたテントがモンベルから生まれたのは、必然的だったのだろう。モンベル  https://www.montbell.jp 写真提供/モンベル
アイテムテント・タープ 
自然あるキャンプ場でできる「森育」 子供の「なぜ?」が感性・想像力を刺激する
自然あるキャンプ場でできる「森育」 子供の「なぜ?」が感性・想像力を刺激する
「キャンプから学ぶ」をテーマに、親子がキャンプを通して学べる“新しい視点”を提案する連載。各回その道に精通したゲストを迎え、子どもとキャンプへ行ったときにできる自然の学びをお伝えしていきます。今回のテーマは、「キャンプ×森育」。■「森育」ってなに? キャンプ場には、自然がいっぱい。澄んだ空気をめいっぱい吸って、走り回って、虫を探して、川で遊んで。大人にとっても子どもにとっても、キャンプというのは日常の喧騒を忘れ、自由を感じるひとときですよね。もちろん、ただただ感性の赴くまま自由に遊ぶのもいい。でも、せっかくならこの空間を活用して、「子どもの感性や想像力をもっと刺激してあげられたら……」なんて思うことはありませんか?今回は、子どもが自然遊びを通して森の豊かさに触れ、知ることを「森育」と定義し、キャンプで実践できる自然遊びをご紹介します! ■ 「キャンプ×森育」を教えてくれる人写真左)栗田朋恵さん 右)東麻吏さん 『外あそびtete』主宰 東麻吏さん・栗田朋恵さん編集者の東麻吏さんと、登山ガイドの栗田朋恵さんからなるユニット。秋から春は鎌倉で「おやこ山えんそく」、公園での「外遊び“かんさつ”ワークショップ」、夏の長野・白馬では「おやこ山えんそく 白馬スペシャル」など、幼児と親のためのハイキング&自然遊びワークショップを開催している。 『外あそびtete』 Website https://tekutekuyama.com/tete/Facebook https://www.facebook.com/sotoasobitete ■キャンプで取り入れられる「自然遊び」こんにちは。『外あそびtete』 です。自然遊びは、親と子双方の目線で得られる効果があります。たとえば子ども目線なら、・創造性を発揮する機会が作れる・おもちゃがなくても楽しめる親目線では、・自然の中のものを利用するので、特別なもの(既製品のおもちゃなど)を用意しなくていい・子どもの創造性(想像性)を伸ばす機会を作れる効果ではないかもしれませんが、こういった利点があります。そこで、まずはキャンプ中にできるかんたんな自然遊びを2つご紹介します! 自然遊びその1「葉っぱジャンケン」「葉っぱジャンケン」はいろいろなやり方がありますが、今回は自然教育ワークショップで教えてもらった方法をご紹介します。▶用意するもの拾ってきた葉っぱ▶おすすめの場所いろんな種類の木や草がある場所▶葉っぱジャンケンの遊び方 1) 大きさ、色、穴の開き方が違う葉っぱを5枚拾ってくる形・色の違う葉っぱを5枚拾ってきます。まだジャンケン相手には見せないようにします2) どちらかがお題を出す。例えば「大きい葉っぱ」と言ったら、手持ちの葉っぱの中で一番大きな葉っぱを探して選ぶ(まだ相手には葉っぱを見せない) 3)「葉ーっぱジャンケン、ジャンケンぽん!」で、お互いの選んだ葉っぱを出して勝負!お題に合った葉っぱを出した方が勝ち。勝った方が負けた方の葉っぱをもらう 「大きい葉っぱ」がお題のときは、右の人が勝ち4)お題を出していない方が別のお題を設定して、再び葉っぱジャンケンをする 今度のお題は「葉っぱの枚数が多いもの」。この場合は左の人が勝ち 5)葉っぱを多く集めた方が勝ち「4回戦まで」「5分間で」などと自分たちでルールを決め、そのなかで葉っぱを多く集めた方が勝ち3人でジャンケンしてもOK。たくさんいる時は、2人組を作って対戦相手を変えていっても楽しいですよ。自然遊びその2「森の色あわせ」ひとくちに“緑”といっても、自然界にはたくさんの“緑”が存在しています。森の色あわせは、自然の中に「色ってこんなにたくさんあるんだ」という気付きを得ながら、ちょっとした違いを見つけていく“視点”も育める遊びです。 ▶用意するもの・折り紙(50色や100色など、微妙な色の違いのある折り紙を選ぶのがポイント。シェアリングネイチャー協会でも「森の色あわせカード」が販売されています)・画用紙・セロハンテープ▶おすすめの場所いろんな種類の木や草がある場所▶森の色あわせの遊び方1)どんな色が見つけられそうか、折り紙から色を選ぶ2)選んだ色の折り紙を切り取り、画用紙などに貼りつける3)色を見つけたら、折り紙と見比べる見つけた色を集めてシートを作り、日付け、天気、見つけた場所などを記入しておくのもおすすめです。同じ場所でも季節が変われば色も変わるので、変化の違いを観察することもできますよ。■子どもの「なぜ?」こそが、好奇心と知的探究心のタネになる自然遊びをやっているときに大切にしたいこと、それは子どもも大人も「どうしてなんだろう?」という視点をもつことです。葉っぱジャンケンなら、「どうしてこんなに葉っぱの形や大きさが違うんだろうね?」と親子で考えてみる。森の色あわせなら、「緑の色でもちょっとずつ違うんだね」、「葉っぱはどうして茶色になるんだろう?」など、大人は当たり前だと思っていることも子どもにととっては不思議だらけです。この「なぜ?」こそが、子どもの好奇心と知的探究心のタネになります。でも、子どもの「どうして?」に正しいことで返さなくても大丈夫。想像性に寄り添うことが大事なので、「そんなふうに思ったんだね」と寄り添ってあげてください。当たり前のことにギモンをもつこと、これがゆくゆくは学習意欲にもつながっていくのではないかと考えています。■「葉っぱジャンケン」と「森の色あわせ」で注意したいこと葉っぱは、必ず落ちているものを2つの自然遊びをご紹介しましたが、ひとつ気を付けてほしいことがあります。それは、植物は無理やりむしり取らず、落ちているものを使用するということです。「どうしてむしり取ってはいけないのか?」こういった点も、きちんと子どもに説明をしながら行えるといいですよね。植物は、生きていること。むしり取ってしまうことで、命を奪ってしまうこともあるということ。小さい子どもには「お花さんも痛いよ〜」って言っているよ、と伝えるのもいいと思います。年齢によりますが、2〜3歳の子は感触を知りたくて、むしり取ってしまう場合があります。そのときは責めず「今度はやらないようにしようね」、「草や花にも優しくしようね」などと伝えてもらいたいなと思います。一方、4〜5歳くらいになると、わざとむしり取ってしまう子もいます。この時期は「どれだけ悪いことができるか」を試している時期。これはこれで成長の証なのです。その場合は、植物にも命があること(子どももわかってはいるんですけどね)を伝えると同時に、「ルール」としてやってはいけないことがあるよ、というのも伝えていけるといいと思います。■既製品のおもちゃには見出せない、子どもの創造性を引き出せる既製品のおもちゃは、「目的」をもって作られています。出されている問題を解くのと同じように、無意識にその「目的」を全うしようとしてしまいます。自然遊びにはルールはありますが、新たにルールを作ってもいいですし、「こうするともっと楽しいのでは?」とみんなで考えることもできます。道具を使うこともありますが、それ自体が遊びの目的を持っている「おもちゃ」ではありません。普段使っているものが遊び道具になるので、子どもの創造性を邪魔しないのです。自分で遊び(または新たな遊び方)を見つけて、それを楽しむことができるのは、「自ら課題を見つけて、それに対応していく」生きる力を身につけていくことの礎になると思っています。子どもがおもちゃを本来の用途ではない方法で遊ぶときは、創造性を発揮しているシーンでもあるので、ぜひ見守ってください。滑り台を逆さから歩くなんて子どもらしい遊び方ですが、遊具のある公園の「ルール」としては、間違っていると教えなくてはいけないですよね。他の子も使いますし…。子どもはもともと創造性(想像性)を持っているもの。上記のような自然遊びをしなくても、その辺の枝や石で遊びを作ってしまいます。でも、幼児期からおもちゃばかりを与えられてしまうと、その創造性を使う機会を奪いかねないと思っています。でも、大人が「こういうことできるよ、一緒に遊ぼうか」と葉っぱジャンケンのようなことをすると、真似してやってくれます。大人もともに遊ぶことが大事ですね!■身近な公園でも応用できるキャンプ場はじめ、自然豊かなところでないと自然遊びはできないと思っている方が多いようですが、実は身近な公園(遊具のない公園や広場)でも自然遊びはたくさんできるんです!ポイントは、大人自身も楽しむこと。大人が楽しそうにやっていると「なんだかおもしろそうなことやってるな」と子どもが感じて遊び出します。公園でもスマホを置いて、上記で紹介した遊びを大人が積極的にやってみてください。自然遊びを通じて「当たり前のことを、不思議がること」を、大人も楽しむ。それが、新たな視点を得るクセづけになり、毎日の生活や仕事に還元されることも。自然遊びって、大人がやっても案外楽しいものですよ。今回、キャンプ場で取り入れられる自然遊びを教えてくれた『外あそびtete』では、親子で楽しい&学べる自然遊びワークショップを定期的に開催しています。最新のイベント情報はFacebookにて。メールで開催案内を受け取りたい方は「開催案内希望」と明記してsotoasobi.tete@gmail.comへご連絡を!文/東麻吏、山畑理絵(一部)写真/外あそびtete、山畑理絵(一部)
テクニックマナー・ルールスタイルファミリーあそび・アクティビティ 
子どもが好きなら“普通の料理”でも記憶に残る!? 「食育」の機会にするキャンプ料理
子どもが好きなら“普通の料理”でも記憶に残る!? 「食育」の機会にするキャンプ料理
「キャンプから学ぶ」をテーマに、親子がキャンプを通して学べる“新しい視点”を提案する連載。各回その道に精通したゲストを迎え、子どもとキャンプへ行ったときにできる自然の学びをお伝えしていきます。今回のテーマは、「キャンプ×食育」。■”食”への興味、もってる?食べることは、生きること。楽しく食べることは、生きる喜びにつながっているんじゃないかなと筆者は考えています。料理が主役になるキャンプは、“食”に興味をもつ絶好の機会。そこで、キャンプで子どもと一緒に実践できる「食育」のやり方についてご紹介します。■「キャンプ×食育」を教えてくれる人「ソトレシピ」代表 千秋広太郎さんキャンプ料理専門レシピサイト「ソトレシピ」を手がける。“パエリアン”というキャンプ料理ユニットも発足するほど、大のキャンプ&料理好き。過去に「ソトレシピKIDS」という子供向けワークショップを開催。プライベートでは3児のパパとして親子キャンプを楽しんでいる。WEB:https://sotorecipe.com/Instagram:https://www.instagram.com/sotorecipe/YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=6JmWX5khLQs&t=3s■「食育」とはどんなこと?食育とは、子供達が様々な体験を通じて食に関する正しい知識、判断力、習慣を身につけて、人生を豊かにすることです。文部科学省の食育推進基本計画によると、「子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること」とあり、また、農林水産省では「様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てること」と定義されています。■キャンプは「食育」でとても大切な体験ができる絶好の機会キャンプでは食育で最も重要な体験ができる絶好のチャンスです。普段と違う自然の中という“非日常空間”だからこそ、2つの効果が期待できます。1、料理への好奇心をそそることができるキャンプでは“料理”が一大イベント。普段はママが料理担当でも、キャンプとなるとなぜかパパがやる気を出しているってことがあると思います。家族みんなで料理を作る空気になるので、子供達も自然と“ご飯を作る”ということに興味を持ちやすくなります。2、記憶に残りやすい一週間前の給食は覚えていなくても、キャンプという非日常体験ではワクワクしてテンションも上がっているので、何ヶ月後も何年後もそこで食べた料理は思い出という形で記憶に残りやすかったりします。だからこそキャンプで、自分で食材を知り、料理を作り、自分で作った料理を食べる体験は子供達にとって学びになります。■用意するもの・ローテーブル・ローチェア・子供用の小さなビニール手袋・小さめの調理器具があると、子ども目線で料理がしやすくなります。子どもの月齢に応じて、使いやすい高さや大きさを用意しましょう。\食材の調達は、道の駅を利用するのも◎/食材に関しては、買出しから一緒におこなうことで今が旬の野菜やフルーツを知るキッカケに。またキャンプ場へ向かう道中で道の駅や地元の産直に寄るだけでも、その土地の名産品を知ることができ、多角的な視点で食への学びを深めることができますよ。■千秋さん流「キャンプ×食育」のやりかた1、 子どもがきな料理を作る 親が張り切って凝った料理を作っても、子どもは興味を持たない……なんてことがあります。子どもにとって“料理を作る”行為は大きなチャレンジなので、まずはミートソースやハンバーグなど子ども達が好きなものを作ったり、好きな食材を使ったりして、テンションを上げて楽しませることが重要だと思っています。2、調理場は子ども目線で作る家のキッチンは大人が使いやすいように作られているので、子どもは踏み台を使って、気合を入れないと興味を持ちづらいもの。でもキャンプなら調理台や食卓をロースタイルにすることで、子どもは見下ろす形で料理の現場を見たり体験したりできます。子どもの料理に対する物理的なハードルが下がるので、ぜひロースタイルで!3、後片付けまで一緒にやる作って、食べて、美味しい! というところまでではなく、その後の片付け、洗い物、ゴミ捨てまでをワンセットにして体験しましょう。“お残しをしたらもったいない”、“食べ物は大切に”という思考が芽生えるはずです。■注意したいこと1、子供の年齢に応じて対応を変えよう3歳児に対する食育と、小学校高学年に対する食育は当然異なります。小さな子どもの場合は油を使う料理はせずに、ホットサンドのようなカンタンにできるものを。高学年であれば、食材のカットから炒めるところまでなど、少しハードルの高い調理をしてもいいと思います。大事なのは、子どもの年齢や性格に合わせて調理方法や料理を選ぶことです!2、食育に集中しすぎないでこれはわたしの実体験でもありますが、食育に意識を向けすぎて子どもの気持ちがついてこなかったり、料理に時間がかかりすぎてなかなかご飯が食べれなかったり……食育に集中しすぎたあまり、子も親も疲れてしまったことがありました。ただでさえ、子どもと一緒にキャンプへ行くのは大人にとっても労力がかかります。サクッと作れるご飯は別で用意したり、パスタの麺を茹でるだけ、野菜は切るだけにしたり、子どもの役割は少しだけにしておくなど、慣れないうちのキャンプでの食育は適度に楽しむくらいの気持ちでいましょう。■子ども達が楽しむことを最優先に肩肘張らずに、自然の中でキャンプを楽しむ、その中でいつもと違った“家族で料理を作る”という体験を一緒にやってみる、くらいの自然な雰囲気でやってみてください。楽しみながら体験しているうちに、気が付いたら子ども達に食に関する知識や興味、感性が芽生えている、くらいの感覚がちょうどいいのではと思っています。子ども達が楽しむことを最優先に、ぜひ今度のキャンプで食育を取り入れてみてくださいね。■キャンプ料理のノウハウを知るなら千秋さんが立ち上げた「ソトレシピ」では、キャンプ料理のレシピやキャンプギア情報などを積極的に発信中。キャンプ料理のノウハウを知ることができます。親子で食育を学ぶイベントも不定期開催しているので、「自分で教えるのは大変かも……」「子どもと一緒に作れるレシピが知りたい」「おしゃれで美味しいキャンプ料理が作りたい!」という方は下記SNSをチェック。ちなみに、ソトレシピプロダクツの「シェラどんぶり」はソロキャンパー向けのほどよいサイズなので、子ども達の食器としてもちょうどいいサイズです!▼ソトレシピWEB:https://sotorecipe.com/Instagram:https://www.instagram.com/sotorecipe/YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=6JmWX5khLQs&t=3sTwitter:https://twitter.com/sotorecipenote:https://note.seethestars.jp/LINE:https://page.line.me/sij7628v?openQrM...▼ソトレシピのキャンプ道具ブランド「ソトレシピプロダクツ」https://products.sotorecipe.com/取材/山畑理絵文・写真/ソトレシピ、山畑理絵(一部)
キャンプ飯その他レシピ 
日本流BBQコンロ誕生の背景に、アメリカで見た「1975年のBBQ風景」
日本流BBQコンロ誕生の背景に、アメリカで見た「1975年のBBQ風景」
変わらずに愛されている、アウトドアアイテムがある。機能性なのか、はたまたデザインなのか、長く選ばれて続けるには、それなりの理由があるのだろう。そして同時に、多くのキャンパーたちの思い出も含まれている。そんな逸品の歴史を辿る企画、第一回目はキャプテンスタッグのバーベキューコンロだ。アメリカで目にした光景が、日本にバーベキュー文化をもたらすアウトドア用品の総合ブランドとして、バーベキューコンロや焚き火台といった火器から、テント、ファニチャー、ランタンなどキャンプに必要なアイテムを全て網羅している「キャプテンスタッグ」。1976年創業して以来、ドメスティックアウトドアブランドとして日本のキャンプブームを牽引してきた。そんなキャプテンスタッグの“本当”のはじまりは、1975年のアメリカでの出来事に遡る。ブランド名は群を率いるたくましい牡鹿(STAG)のリーダーのように"大自然の中で頼りになる存在となりたい"という思いを込めて名付けられた当時、金物製品を扱うパール金属株式会社(のちのキャプテンスタッグの親会社)を営んでいた高波久雄氏と高波文雄氏。彼らは、市場調査のため渡米。その際、通りがかった公園である光景を目の当たりにし、大きな衝撃を受けた。そこには、大型グリルを使ってバーベキューを楽しむ家族の姿があったからだ。昨今の日本では、夏の恒例行事ともいえるバーベキュー。ホームセンターに行けばひと通りの道具は揃うし、バーベキュー用の網や木炭などはスーパーや100円ショップでも手に入るほど身近なアイテムになっている。しかし、45年前の日本にはバーベキュー用のコンロはもちろん、網すらもなかった。屋外で使える火器といえばコンパクトな七輪が主流だったため、大型のグリルを目にした2人は大きなカルチャーショックを受けたのだ。自国になじむバーベキューコンロを求め、開発に没頭帰国後、文雄氏はアメリカで見かけたバーベキューのスタイルを日本で再現しようと動き出すが、なんせ網もコンロもない。そこで、家にある“意外なもの”を活用しようと思いつく。金属製の玄関マットだ。今ではほとんど目にする機会がなくなったが、当時の玄関マットは長方形の金属フレームに格子状の鉄線が張られ、その間に靴底の泥を払うブラシを付けたものが使われており、「ブラシ部分を焼いて取り除けば網の代わりになる」とヒラめいたのだ。レンガブロックを積み立てて囲炉裏を作り、その上に網に見立てた玄関マットを乗せ、豪快に肉を焼く。この体験を機に、「アメリカのバーベキュースタイルを日本でも浸透させたい」と思った文雄氏は、自国の文化に合ったグリルの開発にのめり込んだ。その結果、日本のバーベキューコンロの元祖といえる「ジャンボバーベキューコンロA型」が誕生したのだ。 1976年に発売されたキャプテンスタッグの第1号製品「ジャンボバーベキューコンロA型」。日本流のバーベキュースタイルとして世に知らしめた コンロの形は、収納が少ない日本の家屋を考慮し、据え置きではなく収納できるトランク型を考案。日本で馴染みのあるカマドをモチーフに、組み立てて使える構造にした。サイズは、40×60cm。これは試作のときに使った玄関マットのサイズそのままで、現在もこのサイズがバーベキュー網のスタンダードになっている。まさかあのバーベキュー網が昔の玄関マットに由来しているなんて、じつに興味深い。 本体と網は収納でき、使わないときはコンパクトにできる では、肝心の市場の反応はどうだったのだろうか?「最初は驚かれたと思いますが、弊社のジャンボバーベキューコンロA型が世に出たのが1976年、第一次キャンプブームが1990年代ですので、コンロを使って庭でバーベキューするところから徐々にキャンプしてみようという流れに結びつき、のちのキャンプブームに繋がっていったのではないかと感じています。そういった背景をふまえると、多くの方に受け入れてもらえたのではないでしょうか」と、キャプテンスタッグアウトドア事業部の吉田直城氏は話す。「また最初は本体カラーがブラックのみだったところから、グリーンやオレンジを追加していったり、炭受けを取り付けて使いやすく改良を重ねていったり発展していったことからも、ジャンボバーベキューコンロA型が世の中に浸透していったことが伺えます」1996年に発売した日本初のV型コンロ「アーガス V型バーベキューコンロ」その後、1990年代に入り第一次キャンプブームをむかえ、「ジャンボバーベキューコンロA型」のトランク型を進化させた「アーガス V型バーベキューコンロ」を発売したところ、これが大ヒット! 「ジャンボバーベキューコンロA型」はコンパクトに収納できるメリットがあったものの、組み立て時にはネジと工具が必要で、それなりの手間がかかっていた。しかし「アーガス V型バーベキューコンロ」はネジ不要でトランクを開いただけですぐにバーベキューが始められる。手軽なコンロとして大きく進化した。さらにV型にすることで火床がコンパクトになり、少しの燃料で楽しめるようにもなった。また後に素材も鉄からステンレスに変更し、錆びにくく頑丈さも兼ね備えた仕様の商品も追加した。そもそもV型というカタチ自体もコンロとしては日本初で、画期的。この「アーガス V型バーベキューコンロ」の登場によりバーベキューコンロはますます便利なアイテムとなり、多くの人々を屋外レジャーに連れ出していったに違いない。45年愛され続けるゆえんとはこうして数々のアイデアを詰め込み、日本のバーベキュー文化を開拓してきたキャプテンスタッグ。現在はバーベキューコンロだけで40を超えるモデル数を誇り、ツーリングやソロキャンプ、大人数のパーティー向けなどユーザーの細かなニーズに合わせてコンロを選ぶことができる。2017年には「ジャンボバーベキューコンロA型」をオマージュしたソロ用のグリル「カマド スマートグリルB6型」を発売。これが予想を大きく上回る爆発的な大ヒットを記録する。しかし、これは予想外の出来事だったという。 2017年に発売した「カマド スマートグリルB6型」。ソロ用の小さなグリルで、現行品は燃料や用途に合わせて炭受けの高さが3段階で調整できる仕様にパワーアップしている 当時バイクツーリングを趣味とする社員が少数おり、「バイクで持ち運べるような小さなバーベキューコンロを出してみたらどうだろうか」という声が上がった。しかし社内では「そんな小さいグリルは使いにくい」とマイナスの意見が多かった。それもそのはず、企画時にはまだ“ソロキャンプ”という言葉が世間に定着していなかったからだ。しかし、いざ販売してみるとこれが予想をはるかにこえる爆発的な大ヒットに! いち早く購入したユーザーが使っている様子を動画で紹介したり、SNSで話題になったりしたことが相まって「これは便利だ!」とソロ派のキャンパーから支持を受け、ものの1~2か月で完売する大反響となった。仕様は違えど、約40年の時を経て「ジャンボバーベキューコンロA型」の面影残るモデルが、現代のキャンパーにも受け入れられたのだ。 その後、V型をソロ用に小さくしたモデルも展開。画像は2021年発売の最新モデル「モンテ V型卓上グリル B6型」 ちなみに、これまでの概念を覆すアイテムを生み出したり、製品の使いやすさだったり、リーズナブルな価格の観点から見ても、キャプテンスタッグは業界で群を抜く存在。こうした背景には、並々ならぬ企業努力がある。「カマド スマートグリルB6型に関して言えば、ステンレスの板を使っていますが、軽量化のため薄くしつつも、熱で変形せずに持ち運ぶのに苦にならないバランスをとった板厚を追及して作りました。さらに、板なので適当なサイズに裁断するわけですが、切りっぱなしでは鋭利なので、手を切ってしまわないように裁断面を曲げる加工もしています。ここは正直コストのかかる作業ですが、安全性を高めるために細部の仕上げにおいても手は抜きません」とくにコンロは火を使う製品だ。むろんケガや事故なんぞあってはならない。安全性を担保しながら買いやすい価格を実現するというのは、並大抵の努力ではできないはずだ。さらにキャプテンスタッグでは、他社より厳しい品質テストを行っている。「例えばチェアやベッドなど体重のかかるアイテムは、3倍の静止荷重をかけて試験しています。60kgの耐荷重なら180kgまで耐えられたら合格です。厳しい品質基準を設けて日々テストを行っています」お金をつぎ込めばいいものができるのは当たり前。しかし、ユーザーの買いやすさを考慮するとメーカーとしては頭を悩ませるところ。双方のバランスを取ることは容易じゃない。「『頂点を目指そうとするあまり、保守的な発想へ傾きかけたり、造作にこだわりすぎて価格的に手が届かなくなったりしてしまっては、存在する意味がない』という考えのもと、使いやすさ、購入しやすさを第一に考えた商品展開を目指しています」と、吉田氏は言う。あらゆる側面で“ユーザーファースト”を意識しながら前進し続けるキャプテンスタッグは、今年で創業45年をむかえた。 日本にバーベキュー文化を築き上げるきっかけとなった「ジャンボバーベキューコンロA型」の発売からも同じ年月がたったわけだが、時を経てもそのDNAは多くのバーベキューコンロに継承され、網を囲む人々に笑顔をもたらしている。
アイテム調理器具・食器燃焼器具 
火を体験したことのない子供たちへ、「火育」で得られる自立心
火を体験したことのない子供たちへ、「火育」で得られる自立心
「キャンプから学ぶ」をテーマに、親子がキャンプを通して学べる“新しい視点”を提案する連載。各回その道に精通したゲストを迎え、子どもとキャンプへ行ったときにできる自然の学びをお伝えしていきます。今回のテーマは、「キャンプ×火育」。■火を知ることはいいこと? いけないこと?調理をしたり、暖をとったり、照明として辺りを照らしたり。かつて火は、生活に寄り添った道具として生きていくために、なくてはならないツールでした。しかし、令和の今の時代はどうでしょうか? オール電化の家が増えたことで、火を見たことがない子どもたちが増えているともいいます。それに、自由に焚き火やBBQできる場所も少なくなりましたよね。直火なんてもってのほかで、キャンプ場であっても直火を禁止しているところがほとんどではないでしょうか。もちろん、その背景には生態系への影響やマナーの問題など様々ありますが、暮らしが豊になるにつれて、子どもたちが“火”を知る機会はどんどん失われつつある、そんなふうに感じています。もし、有事の際にライフラインが止まってしまったら。夜はまっくらだし、温かいご飯も食べられません。火を知り正しく扱うことは、ときに命を助けてくれるかもしれません。火を正しく恐れ、正しく扱う。幼い頃から火を知ることは、いいことだと筆者は思っています。キャンプは、火そのものをリアルに実感できる絶好の機会。そこで、キャンプで実践できる「火育」についてご紹介します。 ■ 「キャンプ×火育」を教えてくれる人野あそび夫婦 アオ&エリー 埼玉県ときがわ町に移住し、2019年から未経験者向けのキャンプ施設『キャンプ民泊NONIWA(ノニワ)』をスタート。手ぶらでキャンプ体験できるほか、必要な知識や道具の使い方まで学べる新しいかたちのキャンプ場を手がける。親子向けに火育イベントを開催。 Website https://noniwa.jp Instagram https://www.instagram.com/noasobi_fufu ■「火育」ってなに?こんにちは。野あそび夫婦のアオとエリーです。そもそも火育とは、火を身近で体験したことのない子どもが、火の扱い方や特徴を実践的に学ぶことです。火そのものを知る方法は様々ですが、私たちの場合は、自然にあるものを使った火のおこし方や、家のキッチンでなくても焚き火で料理ができることを教えています。■ 火育で大切なのは、小さな成功体験を得ること自信を得ることで、ほかのことへのチャレンジにつながっていきます。火おこしに成功したら、次は焚き火でお米を炊いてみるのもいいですね。キャンプ中に自分ができることが増えればキャンプはもっと楽しくなるだろうし、役割があることで家族が一つのチームのようになります。今回は親子で楽しむ火育についてお伝えしていきます。■用意するもの ▶︎最低限必要なもの・小さな焚き火台(おすすめはSOTOのミニ焚き火台「テトラ」。空き缶で自作することもできますが多少手間がかかるため、テトラは1000円+税とコスパがいいので用意したほうが簡単です) ・トング ・革の手袋 ・マッチ ・バケツ(消火用の水を入れる) ・袋(拾った枝を入れる)フィールドに応じて、 ・難燃シート ・レンガなど(地面と焚き火台の距離をとれるもの) ・後処理用の火消しつぼ ・ゴミ袋 も用意しておきましょう。 ▶お楽しみアイテム 火をおこすので、+αで食べ物や飲み物を用意して楽しむのも◎。マシュマロ、ソーセージ、ココアなど好きなものを用意してください。 ▶服装 長袖・長ズボン(ナイロンなどの溶けやすい素材は避けましょう) *推奨年齢は5歳から。3、4歳くらいのお子さんは1人では危ないため、もし行う場合は必ず親がサポートしながら行うようにしてください■野あそび夫婦流「火育」のやりかた1、まずは基本的なことを教えるどんなものが燃えやすいか、枝をどう組めばよく燃えるのか、マッチの使い方や注意点などを教え、あとはなるべく口出しせず見守ります。自分で考え、悪戦苦闘することも大事だからです。2、火種になるものを探しに行く写真左から、焚きつけ(乾燥した杉の葉っぱ)、細い枝、中くらいの枝、太い枝。どれも同じくらいの量を探しましょう。焚きつけは、場所や季節によってベストなものを使います。基本的には乾燥してやわらかいもの(樹皮、松ぼっくり、落ち葉など)。なければ牛乳パックやポテトチップスなども使うことができます。なお、キャンプ場によっては場内で枝などを拾ってはいけない決まりがあったり、そもそも落ちていない場合もあったりするので、事前に確認しておきましょう。現地調達できない場合は、近所の公園などで集めておくといいです。そうすれば次のキャンプがより楽しみになるはずです。また、森でさまざまな枝を探す中で、松ぼっくりやドングリ、乾燥していない葉っぱなど「これは燃えるかな!?」と子どもが発見することがあるので、それらもどんな燃え方をするか試してみるのもいいですよ。3、まずは1度マッチを着火してみる用意した枝を焚き火台に組む前に、一度マッチを着火してみましょう。着火の際は、できればライターよりもマッチを使ってください。マッチのいいところは、火はどの方向に伸びるのか、何があれば火が燃えるのか、火のあたたかさが直感的に分かるところです。マッチを着火したら、「火はどっちの方向に向かってる?」と子どもに問いかけてみましょう。火は上に向かって燃えていくので、上に燃えるものがないと火は消えてしまいます。そのため、「焚きつけ、細い枝から順に上に積み重ねようね」と説明します。4、拾ってきたものを組む焚きつけ、細い枝から順に上に積み重ねていきます。ポイントは、空気が入るように密に組まないこと。5、途中で火が消えそうになったら……なるべく下から細く空気を送り込みます。指で小さい三角形を作って口に当て細く息を吹き込む方法や、火ふき棒を使うやり方があります。炎が復活したら、空気の送り込みがうまくいったサインです。6、焚き火終了のサインは、灰がぜんぶ真っ白になったら焚き火終了のサインは、すべてが真っ白な灰になること。炭化した黒い炭は自然に帰らないので、絶対に放置してはいけません。これは意外と親御さんたちも知らないことが多いので、ご留意を。残った灰は、キャンプ場の場合は炭捨て場に、ない場合は火消しつぼに入れて持ち帰るか、完全に冷めるまで待ってビニール袋やアルミホイルに入れて持ち帰り、自治体ごとのゴミの日に捨てましょう。■火育で育まれる、子どもの自立心火育で得られることは、子ども目線の場合、自分の手で火をおこし、その火を使ってお湯を沸かしたりマシュマロを焼いて食べたりした経験が自信に繋がり、自立心が育まれることです。そしてこういった自然体験は子どもの地頭を鍛え、早期教育にも効果的だと言われています。煙の匂い、焚き火の音、炎のゆらめき、手から感じる熱さ、焼いたマシュマロの味……たしかに、焚き火は五感を刺激してくれる要素がすべて揃っていますよね。また親目線で考えると、小さな焚き火で火の特徴や危険性を子どもに理解させておくことで、大きな事故に繋がるリスクを避けることができます。■注意したいこと私たち野あそび夫婦が火育イベントでいつも教えている注意事項が3つあります。1.焚き火をする時は必ず大人も一緒に。勝手に一人で焚き火をしない2.近くに水の入ったバケツを用意しておくこと3.焚き火中はその場を離れないです。マッチを扱う際には、燃えやすい軍手ではなく革手袋か素手で扱いましょう。■イベントに参加する手も自分ではうまく教えられそうにないという方は、火育イベントに参加して親子で学ぶ方法もあります。今回教えてくれた野あそび夫婦が主宰する『キャンプ民泊NONIWA』では定期的に火育イベントを開催しているので、気になった方はウェブサイトのカレンダーで開催日を確認してみてくださいね。 Website https://noniwa.jp Instagram https://www.instagram.com/noasobi_fufu取材/山畑理絵写真/野あそび夫婦
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【2022年】読者が選んだ!関東キャンプ場ランキング20選
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ガルヴィ特別編集の『オートキャンプガイド』では、恒例の読者アンケートを実施!本気のキャンプ好きたちに関東のお気に入りキャンプ場を選んでもらった。ランキングは『オートキャンプ場ガイド2021』のアンケートデータから集計!【あわせて読みたい】 編集部が厳選!冬に絶対行きたい焚き火にこだわったキャンプ場9選 【1位】長瀞オートキャンプ場@埼玉県キャンパーとともに歩む老舗キャンプ場都心部からアクセスしやすく、長瀞の気持ちいい自然を見ながらキャンプができる。流行に合わせてソロキャンプサイトなど、柔軟に今人気のスタイルを取り入れる。懐の深さ、良質なホスピタリティがあり、キャンパーの声を活かしたサイトづくりも。とくに女性目線の口コミが好評。埼玉県秩父郡長瀞町大字井戸559-1TEL.0494-66-0640https://www.nagatoro-camp.com【2位】竜洋海洋公園オートキャンプ場@静岡県充実した設備が人気のキャンプ場天竜川の河口に開けた竜洋海洋公園の一角にあるキャンプ場。垣根で仕切られた区画サイトには、AC電源のほか流し台も備え付けられていて非常に便利。また隣接する施設「しおさい竜洋」では、温泉大浴場に入浴できるほか、季節の地元食材が入手できるのもうれしい。静岡県磐田市駒場6866-10TEL.0538-59-3180http://www.ryu-yo.co.jp/AUTO/【3位】大子(だいご)広域公園オートキャンプ場 グリンヴィラ@茨城県快適に過ごせる高規格キャンプ場奥久慈の自然に囲まれた設備の充実したキャンプ場には、AC電源付きの個別サイトのほか、電源と給排水設備が整ったキャンピングカーサイト、フリーサイトの3タイプがある。センターハウスに備えられた温泉施設には露天風呂もある。茨城県久慈郡大子町矢田15-1TEL.0295-79-0031http://www.greenvila.jp/【4位】成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場@千葉県緑がまぶしい牧草地にサイトが広がるウシやウマ、ヒツジなどの動物とふれあえる観光牧場に併設されたキャンプ場。緑の牧草で覆われる広々としたサイトは、すべてクルマの乗り入れが可能だ。レンタル用品も充実していて、手ぶらで行っても楽しめるほど。牧場では乳搾りなどさまざまな体験ができる。千葉県成田市名木730-3TEL.0476-96-1001https://www.yumebokujo.com/【5位】塩原グリーンビレッジ@栃木県広いサイトと天然温泉が魅力塩原温泉郷に広がる人気のキャンプ場。敷地内には2カ所の源泉が湧き、日帰り温泉施設や宿泊者専用野天風呂、ペット専用の風呂など、さまざまな湯が楽しめる。サイトは砂利敷きや芝生のサイトが合計で90区画あり、そのうち76区画はAC電源を備えている。栃木県那須塩原市塩原1230TEL.0287-32-2751https://shiobara-gv.net/【6位】ウェルキャンプ西丹沢@神奈川県野生動物が見られることも西丹沢の清流と山々に囲まれた自然豊かなキャンプ場。自然の地形を活かしてつくられた7つのゾーンは、それぞれに個性があるので、好みに合わせてサイト選びができる。神奈川県足柄上郡山北町中川868TEL.0465-20-3191https://well-camp.com/【6位】キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原@栃木県個性豊かなサイトが多数!アメリカンリゾートを思わせる本格的なキャンプ場。ガレージをモチーフにつくられたサイトや子どもが遊べる遊具付きのサイトなど、特徴のあるサイトがたくさんある。栃木県那須郡那須町高久甲5861-2TEL.0287-64-4677https://www.camp-cabins.com/【8位】ケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場@埼玉県夏には天然のプールが出現名栗川沿いにあるキャンプ場で、夏になると川を利用した天然のプールが最高の遊び場となる。キャンプインストラクターがいるので、初心者でも安心して楽しめる。埼玉県飯能市上名栗3196TEL.042-979-0300https://www.kfv.co.jp/【9位】北軽井沢スウィートグラス@群馬県北軽井沢の四季を感じる3万坪を誇る広大な敷地には、さまざまなタイプのサイトやコテージ、小川が流れる緑あふれる森が広がり、キャンパーの心を癒やしてくれる。年間を通じて行われるイベントも人気。群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579TEL.0279-84-2512https://sweetgrass.jp/【9位】有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場@千葉県おいしいキャンプが楽しめる一年を通してさまざまな収穫体験が楽しめるキャンプ場。とった野菜や果物を使って親子で料理を作りたい。家族風呂や夏に開設する子どもプールも人気の施設だ。千葉県山武市板中新田224TEL.0475-89-1719https://arinomi.co.jp/【11位】緑の休暇村 青根キャンプ場@神奈川県夏の川遊びが大人気夏になると道志川で川遊びをする子どもたちで賑わうキャンプ場。フィッシングエリアでは、ルアーやフライ、エサ釣りも楽しめる。隣接する温泉施設「いやしの湯」も利用できる。神奈川県相模原市緑区青根807TEL.042-787-1380https://aonecamp.jp/【12位】浩庵(こうあん)キャンプ場@山梨県富士山から昇る朝日が最高富士山と本栖湖が一望できるキャンプ場。キャンプサイトは100区画ほどあり、湖畔サイトと林間サイトに分かれている。高規格のキャンプ場とはまた違った魅力が詰まっている。山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926TEL.0556-38-0117https://kouan-motosuko.com/【12位】丸沼高原オートキャンプ場@群馬県夏でも涼しい標高1500m冬には一面の銀世界となるスキー場が、グリーンシーズンには広大なキャンプ場としてオープン。600mの標高差を一気に昇るロープウェイを使えば2000m級の山歩きも楽しめる。群馬県利根郡片品村東小川4658-58TEL.0278-58-4300https://www.marunuma.jp/【14位】PICA富士ぐりんぱ@静岡県遊園地も一緒に楽しめる遊園地「ぐりんぱ」に隣接するキャンプ場。富士山を仰ぎ見る広々としたサイトのほか、林間サイトやセットアップテントサイトがある。シルバニアファミリーのコテージも人気。静岡県裾野市須山2427TEL.0555-30-4580https://www.pica-resort.jp/grinpa/【14位】ウエストリバーオートキャンプ場@山梨県釣り好きには最高の環境場内を流れる清流で本格的な釣りが楽しめる。初心者向きのエサ釣りをはじめ、フライやルアーフィッシングも楽しめる。小さな子どもは専用の池で魚のつかみ取りもできる。山梨県南アルプス市須沢131TEL.055-285-6611http://www.westriver-camp.com/【14位】イレブンオートキャンプパーク@千葉県雑木林の落ち着くフィールド5万㎡と広大な敷地には、120区画ものサイトが並び、1区画は120㎡と広々しているので、快適に過ごせる。場内にはグラススキーやクライミングウオールなどの遊びもいっぱいだ。千葉県君津市栗坪300TEL.0439-27-2711https://www.eleven-camp.com/【14位】長瀞キャンプヴィレッジ@埼玉県川の流れが涼しさを増す荒川の流れを眺めながら、のんびり過ごせるキャンプ場。サイトは林間で、夏でも比較的涼しく感じられる。場内には温泉入浴施設があり、大浴場や露天風呂が楽しめる。埼玉県秩父郡長瀞町岩田483TEL.0494-66-3817https://www.nagatoro-campvillage.com/【18位】ウォーターパーク長瀞@埼玉県荒川ライン下りも楽しめる荒川の比較的緩やかな流れに沿って広がるキャンプ場。川では水遊びもできる。ウッドトレーラーコテージも26棟あるので、初心者でも気軽にアウトドアを満喫できる。埼玉県秩父郡皆野町金崎1918-1TEL.0494-62-5726 https://waterpark.jp/【19位】ACNオーキャン宝島@栃木県犬連れにうれしいサイトづくり日本名水百選が湧く高原山麓に位置するキャンプ場。42区画あるうちの30区画が、ノーリードで犬を放せるドッグフリーサイト。ほとんどの区画にAC電源と流し台が付く。栃木県塩谷郡塩谷町尚仁沢名水パーク入口TEL.0287-45-2225https://www.ocam.jp/【20位】星の降る森@群馬県周囲が自然の森に囲まれ、町の明かりが届かないので満天の星が楽しめる。群馬県沼田市上発知町2543TEL.0278-23-7213http://www.star-forest.com/もうすぐランクイン!【21位】グリーンパークふきわれ@群馬県春はサクラ、夏は川遊び、秋葉周辺でキノコ狩りなどが楽しめる自然豊かなロケーション。群馬県沼田市利根町大楊1098TEL.0278-56-3215https://www.greenpark-fukiware.com/【21位】オートキャンプ・フルーツ村@千葉県隣接の小糸川では釣りやカヌー、近くの観光農園では季節のフルーツ狩りが楽しめる。千葉県君津市旅名96TEL.0439-38-2255http://fruitsvillage.com/TEXT/大森弘恵 大橋保之(カーネル)出典/ガルヴィ2022年4月号
キャンプ場ランキングまとめ栃木県茨城県群馬県埼玉県千葉県神奈川県山梨県静岡県 
埼玉県こども動物自然公園に世界一幸せな動物「クオッカ」がやってきた!7月1日から公開
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埼玉県東松山市にある「埼玉県こども動物自然公園」では、開園40周年を記念し、オーストラリアのフェザーデール野性生物園からクオッカのオス2頭とメス2頭が3月に贈られた。 これまでは、動物園のホームページやSNSでその愛らしい姿を見ることができたが、いよいよ7月1日(水)から一般公開される(7月10日(金)まで平日のみ開園予定)!クオッカとは、いつも笑っているような口元から“世界一幸せな動物”と呼ばれており、オーストラリア固有の有袋類でワラビーの仲間。人懐っこく間近で観察できるのもうれしい。そんなクオッカが見られるのは、オーストラリア以外の動物園では埼玉県こども動物自然公園だけ。ぜひこの機会にクオッカに会いに来てはいかがだろうか。※クオッカの観覧には無料整理券が必要です。観覧方法の詳細は動物園のWEBサイトをご確認ください。埼玉県こども動物自然公園: http://www.parks.or.jp/sczoo/ 西オーストラリア州政府観光局:http://www.nonbiri-perth.com/
ニュースニュース 
【現役キャンパーが選んだ!】関西キャンプ場ランキング20選
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ガルヴィ特別編集の『オートキャンプガイド』では、恒例の読者アンケートを実施!本気のキャンプ好きたちに関西のお気に入りキャンプ場を選んでもらった。ランキングは『オートキャンプ場ガイド2021』のアンケートデータから集計!【あわせて読みたい】 【完全版】2022年新オープン!最新&リニューアルキャンプ場14選【東日本編】 【1位】マイアミ浜オートキャンプ場@滋賀県琵琶湖を望むロケーションがすばらしい約1kmにおよぶ砂浜に沿って、細長く広がるキャンプ場。電源、温水シャワーやランドリー、アイテムショップなど、さまざまな設備が整っている。さらにキャビンなどの種類も多く、ユーザーのニーズに合わせて選ぶことができる。また、丁寧な接客が暖かい雰囲気に繋がっている。滋賀県野洲市吉川3326-1TEL.077-589-5725http://maiami.info/【2位】青川峡キャンピングパーク@三重県好立地の高規格キャンプ場近年、西日本エリアの横綱として、人気を集めてきたキャンプ場。高速道路で大阪から2時間、名古屋から1時間と、交通の便もよく、近場には山も清流もあるので無理なく自然を楽しめる。ログキャビン、ログハウス、トレーラーキャビンなども多数あり。2階が広々としたロフトになっているアイランドコテージも人気が高く、室内のアイランドキッチンが特徴的。三重県いなべ市北勢町新町614TEL.0594-72-8300https://www.aogawa.jp/【3位】平湯キャンプ場@岐阜県緑豊かな林間サイトと温泉が魅力上高地や乗鞍岳などの観光地の拠点にピッタリな、平湯温泉の森に位置するキャンプ場。サイトに区画がなく、クルマ200台の限定入場でチェックイン順に好きな場所をサイトにできる点も人気の秘密だ。周辺に宿泊者割引で入れる温泉施設があるのも魅力。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-36TEL.0578-89-2610https://www.hirayu-camp.com/【4位】奥飛騨温泉郷オートキャンプ場@岐阜県奥飛騨の大自然と温泉が人気の秘密すぐ脇を清流が流れる、自然の地形を活かしてつくられたキャンプ場。場内にキャンパー専用の男女別露天風呂が設けられているのは奥飛騨温泉郷ならではだ。すぐ横を流れる高原川沿いには釣り堀があり、夏休みになると魚のつかみ取りがオープンし、子どもたちで賑わう。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷田頃家11-1TEL.0578-89-3410https://www.okuhida-camp.com/【5位】南信州広域公園うるぎ星の森オートキャンプ場@長野県夜には満天の星を眺められる雄大な南アルプスが望める、南信州広域公園の一角にあるキャンプ場。自然に囲まれた環境ながら、AC電源付き個別サイトやキャンピングカー用のキャラバンサイトなど設備が充実。サイトが平均で120㎡という広さもうれしい。星座観察会などのイベントも開催。長野県下伊那郡売木村2653-3TEL.0260-28-2455https://www.hoshinomori.jp/【6位】NEOキャンピングパーク@岐阜県緑と清流がまぶしいキャンプ場根尾川源流の河畔にある約1万坪の敷地を誇るキャンプ場。57区画あるオートキャンプサイトは120㎡とゆったりサイズで、すべてに無料で使えるAC電源を備えている。場内では魚のつかみ取り、MTBをレンタルすれば周辺でサイクリングなど、遊びには事欠かない。岐阜県本巣市根尾下大須1428-1TEL.0581-38-9022https://neocamp.jp/【7位】ACN・OKオートキャンプ場@三重県乗馬体験もおすすめ!木曽川のほとりにあるサイト数が100区画ある広々としたキャンプ場。1区画100㎡とゆったりサイズなのもうれしい。場内では川遊びや釣りのほか、乗馬体験やエサやりも楽しめる。三重県伊賀市島ケ原12428TEL.0595-59-2079http://www.ok-autocamp.com/【8位】グリーンウッド関ヶ原@岐阜県快適に過ごせるため初心者にも人気関ケ原ICから10分とアクセスのいい人気キャンプ場。場内には3コース24ホールあるグランドゴルフ場や、ニジマス釣りやつかみ取りが楽しめる池があり、ファミリーに人気がある。岐阜県不破郡関ケ原町今須2048TEL.0584-41-0033https://www.gws.gifu.jp/【9位】ACN南紀串本リゾート大島@和歌山県絶景が広がる島のキャンプ場和歌山県串本町から橋を渡っていくことができる紀伊大島にある。場内の電線は地下に埋められているので空が見渡せ、夜は満天の星が満喫できる。場内の露天風呂も人気。和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035-6TEL.0735-65-0840https://resortohshima.com/【9位】N.A.O.明野高原キャンプ場&Cottage@岐阜県大自然に恵まれたキャンプ場明野高原の天然林に囲まれたキャンプ場は、夏でも涼しく過ごせる。サイトはオートサイトのほか、グループ向きやソロ向きのサイト、ペット連れ専用サイトまでさまざまある。岐阜県郡上市高鷲町鮎立5434TEL.0575-72-6758https://naocorp.jp/【11位】伊勢志摩エバーグレイズ@三重県自然豊かな快適リゾート専用カヌー付きやドッグラン付きなど、さまざまなスタイルのキャンプサイトがあるアメリカンアウトドアリゾート。カヌーやプールファンサイクルなど遊びも豊富だ。三重県志摩市磯部町穴川1365-10TEL.0120-592-364https://www.everglades.jp/【12位】朽木(くつき)オートキャンプ場@滋賀県自然豊かで静かなロケーション山々に囲まれ、すぐ脇を安曇川が流れる静かなロケーションが魅力。7つのエリアに分かれたキャンプサイトのうち2つの区画には、AC電源と水道が完備されている。滋賀県高島市朽木柏266-2TEL.0740-38-2770https://camp-kutsuki.com/【13位】塔の岩オートキャンプ場@岐阜県付知川上流の自然に囲まれる手つかずの自然が残る付知川沿いのキャンプ場は、サイト数153区画とエリア最大級を誇る。透明度の高い付知川では、釣りや水遊びが存分に楽しめる。岐阜県中津川市付知町端小屋TEL.0573-82-2900https://www.tsukechi.net/【14位】若杉(わかす)高原おおやキャンプ場@兵庫県夜の星空イベントも人気冬はスキー場としてオープンしているが、夏でもサマーゲレンデをオープン。リフトで夜の高原へ上り、光の切り絵や星空を楽しむイベントなども開催している。兵庫県養父市大屋町若杉99-2TEL.079-669-1576https://ooyaski.com/camp/【15位】福岡ローマン渓谷オートキャンプ場@岐阜県川や山で自然を楽しもう付知川に沿ってつくられた本格的なキャンプ場。バリアフリー対応トイレやスロープも完備しているので車椅子でも過ごしやすい。付知川では釣り、二ツ森山ではハイキングが楽しい。岐阜県中津川市福岡1017-1TEL.0573-72-3654https://ro-man.jp/【16位】休暇村 蒜山(ひるぜん)高原キャンプ場@岡山県設備と環境が抜群にいい!休暇村蒜山高原内の施設。総サイト数は109区画と広大で、各サイトは10×10mとゆったりサイズだ。20区画ではAC電源の利用が可能。レンタルも充実していて初心者でも安心。岡山県真庭市蒜山上福田1015-5TEL.0867-66-2501https://www.qkamura.or.jp/hiruzen/camp/【16位】キャンプinn海山(みやま)@三重県清流沿いに広がるキャンプ場銚子川の清流沿いにあるキャンプ場では、釣りやカヌー、水遊びといった、川のキャンプ場ならではの遊びが楽しめる。また場内では星空観察やホタル観察会などを企画する。三重県北牟婁郡紀北町便ノ山271TEL.0597-33-0077https://camp-inn-miyama.com/【18位】淡路じゃのひれオートキャンプ場@兵庫県豊かな自然を堪能できる「フィッシングパーク」「ドルフィンファーム」「BBQガーデン」「シーカヤック&SUP」などで構成されたアウトドアリゾート。海と原生林に囲まれ、豊かな自然が楽しめる。兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2660TEL.0799-52-1487 http://janohire.co.jp/ 【19位】湯の原温泉オートキャンプ場@兵庫県味覚狩りや天然温泉が魅力イモ掘りや果実もぎなどの収穫体験や魚のつかみ取り、餅つきなど、さまざまなイベントが楽しめる。また場内にある温泉施設「湯の原館」では、眺めのいい露天風呂でくつろげる。兵庫県豊岡市日高町羽尻1510TEL.0796-44-0001http://yunohara.net/【20位】大淀西海岸ムーンビーチキャンプ場@三重県ビーチでは潮干狩りも伊勢湾が見渡せる最高のロケーションにあるキャンプ場。3万㎡と広大な敷地には、松林にあるサイトのほか、コテージなどの施設が11棟あり、アウトドアの楽しみ方も選べる。三重県多気郡明和町大淀2943-11TEL.0596-55-3946http://www.moon-beach.com/もうすぐランクイン!【21位】マキノ高原キャンプ場@滋賀県総サイト数500張という広大な場内は、林間、高原、広場などさまざまなサイトがそろう。滋賀県高島市マキノ町牧野931TEL.0740-27-0936http://makinokougen.co.jp/【21位】かぶとの森テラス CAMP&LOCAL FITNESS@三重県キャンプとフィットネスの両方が体験できる。森ではトレッキングやヨガも楽しめる。三重県亀山市加太中在家8125TEL.0595-98-0605http://kabutonomori.com/【21位】しあわせの村オートキャンプ場@兵庫県全区画にAC電源、流し台、水道、炉、ベンチを備えた充実の設備がうれしいキャンプ場。兵庫県神戸市北区しあわせの村1-1TEL.078-743-8000http://www.shiawasenomura.org/TEXT/大森弘恵 大橋保之(カーネル)出典/ガルヴィ2022年4月号
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オススメ! 予約できるキャンプ場

予約OK川岸Foresters Village Kobitto 南アルプスキャンプフィールド
Foresters Village Kobitto 南アルプスキャンプフィールド

家族でのんびり、ゆったりと!豊かな自然で広々と過ごすぜいたく

南アルプスのきれいでおいしい水と、目の前の石空川のせせらぎ、広くてゆったりとしたテントサイトが魅力のキャンプ場。1万3000坪もの敷地の広さで、いつ訪れてものんびりとリフレッシュできる。家族みんなで、ゆっくり過ごしたい場所だ。きれいに清掃が行き届いたサニタリー棟はシンプルで使いやすく、給湯完備で気持ちよく使えると大評判だ。ログキャビンは4タイプで6棟あり、お湯が使えるシンク、温水洗浄機能付きトイレを完備しているキャビンが5棟。ペットと一緒に泊まれるキャビンが1棟ある。全タイプオプションでエアコンも利用出来る。オートサイトも多数バリエーションがあり、キャンプスタイルに合わせて選べるのも魅力。周囲を木々に囲まれているため、木漏れ日が心地いい。季節ごとに表情を変える自然が堪能できるキャンプ場で、ゆっくり過ごす贅沢を味わおう。
ぷらっとキャンプ
予約OK林間FLORA Campsite in the Natural Garden
FLORA Campsite in the Natural Garden

標高800mの森に囲まれた自然味溢れるキャンプ施設

南アルプス甲斐駒ヶ岳の麓に位置し、1年を通して自然豊かな景色が楽しめるキャンプ施設。約2500坪ある森林に囲まれた敷地には、1日5組限定の手軽にキャンプができるグランピングエリアと、1日13組限定の中上級者向のソロ&デュオキャンプエリア“ひなた森”があり、初心者からベテランまで楽しむことができる。グランピングエリアに宿泊の場合、調理用具や食器類、火起こし道具など必要なものはレンタルでき、宿泊料金に含まれているため持参する必要がない。初心者向けに1日3回火起こし体験ワークが行われているので参加してみるのもいい。“ひなた森”は区画もなければ整備もされていないワイルドなエリア。隣のサイトとの距離も適度にあり、ゆっくり静かに楽しみたいキャンパーにおすすめだ。各エリアでチェックイン時間が変わるので事前に確認しておこう。
ぷらっとキャンプ
予約OK林間赤城山オートキャンプ場
赤城山オートキャンプ場

グループ家族キャンプOK!

養豚農家が開設したキャンプ場で、赤城山中腹の高原にある。3つのエリアから成り、グリーンエリアは子どもの遊び場に近く夏は木陰で過ごしやすい。初心者へのおすすめは、木々で区切られたほどよいプライベート感のあるブルーエリア。複数家族でも使える広めのサイトがあるイエローエリアがある。グループサイトやソロキャンプにぴったりのサイトなどもあり、人数やシチュエーションに合わせて豊富なラインナップから選ぶことができる。宿泊施設はバンガローは2~5人用のほか、4~10人用の大きなタイプがあり、キッチン付きや冷暖房など設備の充実したキャビンもあり、充実している。また、おいしい豚肉が楽しめるキャンプ場としても評判で、直営牧場から届く「こめこめ豚」を堪能できるオリジナルBBQセットが人気。食材セットは3人前4500円~(3日前までに注文)となっている。
ぷらっとキャンプ

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